慢性的に腰痛を抱えている方が、ある時グギッと腰に激痛が走ることがあった不運な方が当院には大勢いらっしゃいます。
慢性的に腰痛を抱えている方は、マッサージを受けることもあると思います。
いつもよりも痛みがきついから、マッサージの予約を取って30分、60分とマッサージを受けたんですよと教えてくれる方もいらっしゃいます。
ぎっくり腰はグギッと激痛を感じなくても、なんか変だな~と感じながら過ごしているうちに、痛みがどんどん増していき、最終的には動くのもやっとの状態になってしまうのも、急性腰痛=ぎっくり腰の特徴です。
炎症を伴うぎっくり腰のときに、やってはいけないことはどんなことかと言いますと・・・・
マッサージの効果は・・・
1つは、先に出てきました患部のマッサージです。
炎症を伴っている状態の時に、マッサージ行為を行いますと、炎症がさらに悪化することになります。
そもそもマッサージは、筋肉中の血液循環を施すために行います。
慢性腰痛のような血液循環を施すことが必要なときには、まだいいのですが、炎症を伴う急性症状の時は、禁忌行為となります。
東アジアの人間は、強いマッサージや指圧を好む人種らしいのですが、急性症状ではマッサージは行わないようにしましょう。
ストレッチ
2つ目は、健康維持もしくは健康増進、スポーツのパフォーマンスアップなどで行うストレッチ体操です。
まぁ、動くのもやっとの状態でストレッチを行う方もいないでしょうが、実は過去当院に来院された患者さんの中にいたんです。
ぎっくり腰なのに、ストレッチを行って身動きが取れなくなった方が・・・
痛くて仕方がない時に、無理に痛いことをするのもどうかと思いますが、念には念を押す意味で、ストレッチも禁忌とお伝えしておきます。
飲酒
3つ目が、アルコールの摂取です。
酒は百薬の長とも言いますが、炎症がある時のアルコールは、痛みが増すだけなので控えるようにしてください。
お酒を飲んだ後は、一時的に痛みがマヒする方もいると思いますが、翌朝大変なことになってしまうのは、臨床上よく見る光景です。
ぎっくり腰の時は、我慢するようにしましょう。
長時間の入浴
4つ目が、暖かいお風呂にゆっくり浸かってしまうことです。
炎症がある状態で、お風呂にゆっくり浸かっては炎症が増すばかりです。
これも人によっては、「お風呂に入ったら痛みが楽になった。ついでに自分でマッサージもしてみました・・・・」
と言われるのですが、翌朝症状が増悪していることになりますのでこれも危険です。
以上の4つが、ぎっくり腰の時にやってはいけないことになります。
患部に炎症があるかないかに関しては、実際に手で触って確認しなければいけません。
ちなみにですが、ぎっくり腰になってすぐに炎症を患部に感じることはありません。
それはタイムラグがあるからです。
最低でも15分程度経ってからでないと、一般の方は患部の熱感を感じることは難しいかもしれません。
グギッとやってすぐに炎症を確認したけど、熱感がないから患部に炎症はないと判断するのは間違いとなります。
ここは大事なことになりますので、よく覚えておいていただきたいです。
最後付け加えましたが、以上になります。