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腰痛で来院されていたMさんが(60代/主婦)外反母趾もなんとかなる?とご相談いただきました。驚かれるかもしれませんが、外反母趾は整体の対応症状の1つです。外反母趾の改善事例をご紹介します。
足の母指(親指・母趾)の先が小指側にに変形し「くの字」になる状態のこと。つけ根の関節の内側の突き出し、炎症が起こり痛むようになります。
主な原因は「合わない靴」です。病院や医療機関では「足底板(アーチサポート)療法」が行われますが、改善しない場合は手術に至るケースもあります。
元々は腰痛でこの時点で6回通院されていましたが、腰の回復具合が順調だったこともあり、外反母趾もなんとかしてもらえるかもという期待をしていただけたようでした。
出っ張っている箇所よりも足裏側の親指付け根が押すと痛いということでしたが、外反母趾と一緒に施術しました。
歩行する際、足の着地時に痛かったそうです。痛みをカバーするため、庇う姿勢を取り続けていたのが慢性的な腰痛に繋がっていました。
初診時に教えてもらえれば~と思いましたが、外反母趾と腰痛は関係ないものと思われていたそうです。
足を庇うことで負荷の掛かる姿勢を取り続けていた結果、なかなか改善しない腰痛が出来上がったのですよと身振り手振りで説明して納得されていました。
写真を取るポジションが微妙ですが、外反母趾の相談を受けまして施術しました。
この写真の時点で2回施術しましたが、私が施したのは、たった2手です。外反母趾の出っ張りが引っ込んだのが分かりますね。ご本人も「押しても痛くない」と喜んで頂けました。
今回は矯正と言うよりは、「牽引」という施術を主に使いました。
多くの方が出っ張っている=骨の変形=痛い=変形が取れないと痛みも取れないと考えているでしょう。もしくは医師や一部の柔整師にそのよう教えられているかもしれません。
変形した骨が元通りになることはありませんが、変形していても痛みが楽になる事は可能です。
変形を取ることだけが痛みを取る方法ではないのです。指の軸も定期的に施術することで、正され歩くのも不安がなくなります。
病院ではインソールやオーダーメイドで靴を作るなどを提案されたそうです。ちなみに、当院でMさんにテーピングは使用していません。
痛みがぶり返さないためには、足の指を動かす筋肉の強化が必要になります。それが足だけでなく、膝や腰痛予防、上半身の負担を軽減することに繋がります。
施術は骨の変形に囚われるのではなく、足の母指の軸と捻れを解消することでも痛みは軽減します。今回は足の指の軸を正す以外に脛骨と足甲も調整しています。
Mさんは歩くことが好きだと言うことで、山登りやハイキングにも出掛けているそうです。