
院長:小林お気軽にご相談ください!


突然ですが、こんな経験をされたことはないでしょうか。朝、布団の中で寝返りを打った瞬間、天井がぐるぐると回り出して、しばらく動けなくなってしまう。
あるいは夜中に起き上がろうとしたとき、強い回転感と吐き気に襲われて、そのままベッドに倒れ込んでしまった——そんな経験が続いているなら、良性発作性頭位めまい症の可能性があります。
「良性」という言葉がついているので軽く思われがちですが、いざ症状が出ると日常生活に大きな支障が生じます。外出が怖くなった、美容院でシャンプー台に倒れるのが不安、上を向けない——そんなお声を、当院にも数多くいただいています。
今日は、この症状が起こるメカニズムから、なぜ薬だけでは解決しにくいのか、そして整体との関係まで、できるだけわかりやすくお話ししていきますね。


こばやし整体院・ひばりヶ丘院の小林です。めまいで来院される患者さんの中でも、この症状を抱えて長年お悩みの方は特に多いです。「病院で異常なしと言われた」「薬を飲んでも繰り返す」という方ほど、ぜひ最後まで読んでみてください
良性発作性頭位めまい症は、頭の向きを変えたときに突然、激しい回転感(回転性めまい)が起きる疾患です。内耳の奥にある「耳石器」という器官から小さな結晶(耳石)が剥がれ落ち、隣接する三半規管の中に迷い込むことで発症します。三半規管はもともと体の回転を感知するセンサーですが、そこに余計な耳石が入り込むと、頭を動かすたびに誤った信号を脳に送り続けてしまうのです。


めまいの持続時間は数秒から長くて1分程度。頭を静止させると収まることが多いのが特徴です。ただし、症状が強いときは吐き気や嘔吐を伴い、しばらく起き上がれないこともあります。めまいを訴える患者さんのうち約40%がこの疾患に該当するとされており、決してまれな症状ではありません。
日常のどんな動作でめまいが誘発されるか、当院に来られる方のお話をまとめると、次のような場面が非常に多いです。症状と照らし合わせてみてください。
これらの動作は全部、頭の向きが変わる瞬間です。三半規管の中に迷い込んだ耳石が重力に従って動くことで、脳への平衡信号が乱れるため、こうした特定の動きでめまいが誘発されます。
良性発作性頭位めまい症は、どの年代にも起こり得る疾患ですが、特に50歳以降の女性に多く見られます。これには明確な理由があります。
更年期以降、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に低下すると、カルシウムの吸収・代謝が乱れます。耳石はカルシウムを主成分とする結晶ですから、ホルモンバランスの変化が耳石の劣化や剥離を招きやすくなるのです。さらに加齢による耳石器全体の機能低下も加わり、閉経前後の女性は男性の2〜3倍、この症状が起きやすいといわれています。


「年のせいかな」と放っておかれる方も多いのですが、適切なケアをしないまま過ごすと症状は慢性化しやすく、再発を繰り返しながらどんどん生活の質が下がっていきます。ご自身の体の変化のサインとして、しっかり向き合ってみてください。
開院以来、当院には頭位めまいでお困りの方が数多く来院されています。これまでのカウンセリングや検査の結果からはっきり言えることがあります。それは、この症状の原因は、耳石のズレ一つだけでは説明しきれないということです。
確かに耳石の迷入が直接の引き金にはなります。しかし、なぜ耳石が剥がれやすくなっているのか、なぜ繰り返すのか——その背景には、複数の要因が重なり合っています。


こうした複数の要因が絡み合い、内耳の平衡機能が乱れ続けることで、何度も発症を繰り返す状態になってしまいます。一人ひとり背景が異なるため、原因をきちんと特定しないまま治療を進めても、改善は期待しにくいのが現実です。
「めまいが出たら横になっていれば治まるし、まあ大丈夫」と思っていませんか。確かに一時的には収まりますが、放置し続けることで、体にはさまざまな変化が起きていきます。
めまいへの恐怖から、だんだんと頭を動かす動作を無意識に避けるようになります。すると首や肩の筋肉が緊張した状態が続き、血流が低下し、内耳へ供給される栄養や酸素がさらに不足するという悪循環に入ります。慢性的なめまいは自律神経のバランスをじわじわと崩していくため、不安感・倦怠感・睡眠障害といった二次症状が出てくることも少なくありません。


転倒リスクが高まることも見逃せないポイントです。特に50〜60代以降の方は、めまいによる転倒から骨折→入院という流れになるケースも現実にあります。「ただのめまい」と割り切らず、早い段階で根本的な対処をしていただくことを強くおすすめします。
頭位めまいの治療として、医療機関では主に次のようなアプローチが行われます。それぞれの特徴と限界についても正直にお伝えしますね。
吐き気やふらつきなど、急性期の強い症状を和らげるためには有効です。ただしあくまで対症療法であり、耳石が三半規管に入り込んでいる状態そのものを解決するわけではありません。長期服用では眠気・ふらつきなどの副作用が生じることもあり、薬に慣れてしまうと効果が薄れていくというジレンマもあります。
耳石を元の位置に戻すための頭位変換訓練です。うまくはまれば劇的に改善するケースもあります。一方で、手技の精度には個人差があり、どのタイプの耳石が、どちらの三半規管に迷入しているかを正確に判断した上で行わなければ、かえって症状が悪化することもあります。一時的に改善しても、根本的な体質が変わっていなければ再発を繰り返す傾向があります。
めまいを誘発する動作を避けるよう指導されます。しかし、「できるだけ頭を動かさないように」と過度に制限してしまうと、首まわりの筋肉の萎縮や自律神経のさらなる乱れにつながり、慢性化しやすい体をつくってしまうことがあります。日常生活の質を守りながら、適切な範囲で動かしていくことが大切です。
「えっ、整体でめまいが治るんですか?」と驚かれる方が多いのですが、当院にはこの症状で改善された方の事例が多数あります。なぜ整体が有効なのか、その理由をお伝えします。
頭位めまいの背景にある「首・肩まわりの筋緊張」と「頸椎のゆがみ」にアプローチできるのが、整体の大きな強みです。首まわりの血流が改善されれば、内耳への酸素・栄養供給が回復し、耳石器の機能が安定しやすくなります。また、頸椎の矯正によって自律神経の流れが整うと、内耳の機能そのものが改善されていくケースも多く見られます。


当院では、内耳だけを単独の問題として捉えるのではなく、頭蓋骨のゆがみ・頸椎の状態・自律神経のバランス・筋肉の緊張状態を総合的に検査・評価した上で施術を行います。それが、他院で改善しなかった方にも対応できる理由です。
まず最初にお伝えしたいのは、当院では「めまい=耳石のズレ」という一面的な判断はしないということです。私がこれまで携わってきた3,500件以上の施術実績の中でも、めまいの背景はお一人お一人まったく違います。


だからこそ当院では、初回に5種類の独自検査を行います。脳反射を利用した検査、静的・動的バランス検査、姿勢分析ソフトによる数値化、頸椎・頭蓋骨の状態評価など、多角的な視点で今の体の状態を把握します。そうして明確な根拠を持った上で、施術の方向性を決めていきます。
検査をしっかり行わずにいきなり施術を始める院も残念ながら多いですが、原因が特定できていなければ、同じ症状が繰り返されるのは当然のことだと思っています。
当院では、問診・検査・施術のすべてを院長である私が担当します。施術者が複数いる院では、ちょっとした体の変化や気になる点が次回の施術に反映されないことがあります。毎回同じ目で、同じ感覚で変化を追えることが、根本改善への最短ルートだと考えています。
当院でめまいへの施術を受けた方から、よくいただくお声をご紹介します。


めまいが改善すると、体全体のコンディションが上がることが多いです。これは自律神経のバランスが整ってくることで、全身の血流や体の回復力が高まっているからです。
軽度であれば数週間から数ヶ月で自然に改善するケースもあります。ただし、放置すると再発を繰り返しやすく、慢性化するリスクがあります。「一度治まったからもう大丈夫」と思っていると、また同じ症状が出たときにより強い恐怖感を感じる方が多いです。早めに根本的な対処をしておくことが、再発を防ぐ一番の近道です。
まず慌てず、その場に座るか横になって安全を確保してください。頭をできるだけ動かさずに深呼吸を繰り返し、症状が落ち着くのを待ちましょう。転倒による二次的なケガを防ぐことが最優先です。ただし、それだけでは根本的な解決にはつながらないため、症状が繰り返される場合は早めに専門家に相談してください。
はい、当院では多くの方が施術を通じてめまいの改善を実感されています。首や肩まわりの筋緊張が原因のひとつになっている場合は、特に整体との相性がよいと感じています。自律神経のバランス調整も同時に行うことで、内耳機能の回復が促されるからです。もちろん個人差はありますが、「病院では異常なし」と言われた方にこそ、ぜひ試していただきたいと思っています。
抗めまい薬は急性期の症状緩和には効果的ですが、長期服用は副作用のリスクがあります。また薬は症状を抑えるものであって、耳石の問題や首まわりの状態を改善するものではありません。薬に頼り続けるのではなく、原因そのものにアプローチできる方法を並行して行うことをお勧めします。
日常的にできることとして、首まわりのストレッチや適度な運動による血流の維持、十分な睡眠、ストレスをため込まない生活習慣がベースになります。また、急激に頭を動かすような動作はできるだけ丁寧にゆっくり行う習慣をつけることも有効です。ただし過度に動作を制限するのは逆効果になることもあるため、体と相談しながら動かし続けることが大切です。
私が治療家としてこの仕事に就いて20年以上が経ちます。大手整骨院グループで1日40件以上の臨床を積んできた経験の中で、ずっと感じてきたことがあります。
それは、「めまいで悩んでいる方ほど、一人で抱え込んでいる」ということです。病院では「異常なし」と言われ、どこに相談すればいいかわからないまま、毎朝めまいが怖くて目を覚ます——そんな日々がどれほどつらいか、私はたくさんの方から聞かせていただきました。


今この瞬間も、同じ不安を抱えているあなたに伝えたいのは、「あきらめないでほしい」ということです。原因が特定できれば、改善への道は必ずあります。どんな些細なことでも、まず話を聞かせてください。一人で抱え込まず、気軽に相談しに来てくれたら嬉しいです。あなたのご来院を、心からお待ちしています。
こばやし整体院・ひばりヶ丘院院長 小林誠

