10代の自律神経失調症はなぜ増えているのか？朝起きられない本当の理由

こんにちは、こばやし整体院・ひばりヶ丘院の小林です。お子さんが朝起きられなくて学校に行けない日が続いていると、どうしても「甘えているのでは」と思ってしまう気持ち、よく分かります。でも実は、それは10代特有の自律神経失調症かもしれないんです。

病院で検査をしても異常なしと言われ、途方に暮れている保護者の方も多いのではないでしょうか。当院には思春期のお子さんを持つご家族からの相談が数多く寄せられています。

10代に起こりやすい自律神経の乱れとは

思春期は身体の成長が著しく、それに伴って自律神経のバランスも大きく変動する時期です。特に中学生から高校生にかけては、身長が急激に伸びる一方で、自律神経の発達が追いつかず、さまざまな不調が現れやすくなります。

自律神経は交感神経と副交感神経の2つから成り立ち、呼吸や血流、体温調節などを無意識にコントロールしています。この2つのバランスが崩れると、朝起きられない、立ちくらみ、頭痛、腹痛、倦怠感といった症状が現れます。特に午前中に症状が強く、午後になると落ち着いてくるのが特徴的です。

病院の検査では異常が見つからないことが多く、周囲から理解されにくいのも10代の自律神経失調症の特徴といえます。学校の先生や友人から「サボっている」と誤解されることで、本人も保護者の方も辛い思いをされているケースが少なくありません。

起立性調節障害との関係

10代の自律神経失調症の中でも、特に多いのが起立性調節障害です。これは立ち上がったときに血圧が急激に下がり、脳への血流が不足することで起こる症状です。朝起きられない、立ちくらみ、めまい、動悸などが代表的な症状で、中学生の約1割が該当すると言われています。

起立性調節障害は思春期の身体の成長速度と自律神経の発達速度のギャップが原因で起こります。身長が急に伸びると、心臓から脳への血液を送るポンプ機能が追いつかず、立ち上がったときに脳が酸欠状態になってしまうのです。

10代の自律神経失調症の主な症状

10代に見られる自律神経失調症には、次のような症状があります。これらの症状が複数当てはまる場合は、早めの対処が必要です。

身体的な症状

朝起きられないという症状は最も多く見られます。目覚まし時計が鳴っても起きられず、無理に起こそうとすると頭痛や吐き気を訴えることもあります。また立ち上がったときの立ちくらみやめまい、動悸も頻繁に起こります。

その他にも頭痛、腹痛、食欲不振、倦怠感、疲労感、顔色が悪い、手足の冷えといった症状が現れます。午前中に症状が強く午後には軽減するという特徴的なパターンがあるため、周囲から誤解されやすいのです。

精神的な症状

身体の不調だけでなく、精神面にも影響が出ます。集中力の低下、イライラ、不安感、気分の落ち込み、やる気が出ないといった症状です。学校に行けないことで自己肯定感が下がり、友人関係にも悩むようになります。

症状が長引くと不登校につながることもあり、そうなると学業の遅れや将来への不安も加わって、さらに精神的な負担が増してしまいます。早い段階で適切な対応をすることが何より大切です。

10代の自律神経失調症を引き起こす原因

思春期に自律神経が乱れやすい原因は複数あり、それらが複雑に絡み合っています。一人ひとり原因が異なるため、しっかりと検査をして見極めることが重要です。

成長期特有の身体の変化

10代は身長が急激に伸びる時期で、骨や筋肉の成長に循環器系の発達が追いつかないことがあります。特に心臓から脳への血液供給が不安定になり、立ち上がったときに血圧が下がりやすくなります。

また女子の場合は月経が始まることでホルモンバランスが大きく変動し、自律神経にも影響を及ぼします。成長期は誰もが通る道ですが、その変化のスピードには個人差があり、急激に成長するお子さんほど症状が出やすい傾向があります。

生活習慣の乱れ

スマートフォンやゲームの普及により、夜遅くまで画面を見続けることで睡眠リズムが乱れているケースが増えています。睡眠不足は自律神経のバランスを崩す大きな要因です。

また朝食を食べない、運動不足、長時間同じ姿勢でいるといった生活習慣も自律神経の乱れにつながります。現代の10代は昔に比べて身体を動かす機会が減っており、それが症状を悪化させる要因になっています。

ストレスやプレッシャー

学業のプレッシャー、部活動での人間関係、受験への不安など、10代は精神的なストレスを抱えやすい時期です。真面目で責任感の強いお子さんほど、ストレスを溜め込みやすい傾向があります。

家庭環境の変化や親の期待に応えようとする気持ちも、知らず知らずのうちに負担になっていることがあります。身体の症状だけでなく、心理面の負担も自律神経失調症の大きな原因となります。

病院での一般的な対応とその限界

10代の自律神経失調症で病院を受診すると、次のような対応が一般的です。それぞれにメリットはありますが、根本的な改善には至らないケースも多く見られます。

薬物療法の問題点

血圧を上げる薬や自律神経調整薬が処方されることがありますが、これらは症状を一時的に抑えるだけで根本的な解決にはなりません。成長期のお子さんに薬を長期間服用させることへの不安を感じる保護者の方も多いでしょう。

また薬の副作用として、頭痛や吐き気、眠気が出ることもあり、かえって日常生活に支障をきたすこともあります。薬に頼るだけでは、身体の根本的なバランスを整えることはできないのです。

生活指導だけでは難しい現実

病院では規則正しい生活や適度な運動、水分・塩分の摂取などの生活指導が行われます。これらは確かに重要ですが、症状が重いお子さんにとっては実践すること自体が困難です。

朝起きられないのに「早寝早起きをしましょう」と言われても、それができないから困っているのです。また運動をしようにも、立ち上がるだけでめまいがする状態では無理があります。生活習慣の改善は大切ですが、まず身体のバランスを整えることが先決です。

当院が10代の自律神経失調症に対応できる理由

こばやし整体院・ひばりヶ丘院には、10代のお子さんの自律神経失調症や起立性調節障害で悩むご家族が数多く来院されています。なぜ当院で改善するのか、その理由をお伝えします。

5種類の独自検査で原因を特定

当院では脳反射を利用した検査、静的・動的検査、姿勢分析など、5つの独自検査で現在の身体の状態を詳しく調べます。10代の自律神経失調症は原因が一つではなく、成長期の身体的変化、生活習慣、ストレス、姿勢の歪みなどが複雑に絡み合っています。

原因を正確に特定することが改善への第一歩です。病院で異常なしと言われても、当院の検査では身体の歪みや筋肉の緊張、内臓の負担などが見つかることがよくあります。検査なしに施術を始める治療院もありますが、それでは根本的な改善は望めません。

身体と心の両面からアプローチ

10代の自律神経失調症は、身体だけでなく心理面の影響も大きいと考えています。当院では身体の歪みを整えるだけでなく、ストレスや不安といった心の負担にも配慮した施術を行います。

西洋医学と東洋医学を調和させた独自の整体法は、乳幼児からご高齢の方まで安心して受けていただける優しい刺激です。痛みを伴わない施術ですので、10代のお子さんも安心して受けることができます。

院長が最後まで一貫して担当

当院では3500件以上の改善実績がある院長が、検査から施術まで最後まで責任を持って担当します。施術者が複数いる治療院では、毎回違う担当者になり、身体の変化を見逃してしまうことがあります。

10代のお子さんの身体は日々変化しています。その微細な変化を見逃さないためにも、一貫した対応が必要です。また保護者の方からの相談にも丁寧にお答えし、家庭でできるセルフケアもアドバイスしています。

ご家族ができるサポート

10代の自律神経失調症は、ご家族の理解とサポートがとても重要です。お子さんを責めるのではなく、病気として受け止めて寄り添ってあげてください。

叱らずに見守る姿勢

朝起きられないことを「怠けている」と叱ってしまうと、お子さんは自分を責めてしまい、症状が悪化することがあります。本人が一番辛い思いをしていることを理解してあげてください。

学校を休むことに罪悪感を持つお子さんも多いですが、無理をして登校することで症状が悪化し、長期的な不登校につながることもあります。まずは身体を休ませ、回復を優先させることが大切です。

学校との連携

担任の先生や保健室の先生に、起立性調節障害や自律神経失調症について説明し、理解を求めることも重要です。遅刻や欠席への配慮、保健室での休養、体育の見学など、学校側のサポートを得ることで、お子さんの負担を軽減できます。

診断書や医療機関からの情報提供書があると、学校側も対応しやすくなります。お子さんが安心して学校生活を送れるよう、家庭と学校が協力していく体制を作りましょう。

10代の自律神経失調症に関するよくある質問

治るまでにどれくらいかかりますか

個人差がありますが、軽度の場合は数週間から数ヶ月で改善が見られます。症状が重い場合でも、適切な施術と生活習慣の改善を続けることで、半年から1年程度で大きく改善するケースが多いです。早めに対処するほど回復も早くなります。

学校は休んだほうがいいですか

無理をして登校することで症状が悪化し、かえって長期的な不登校につながることもあります。まずは身体を休ませることを優先し、午後から登校する、保健室で休養するなど、柔軟な対応を学校と相談することをお勧めします。

運動はしたほうがいいですか

適度な運動は自律神経のバランスを整えるのに効果的ですが、症状が重いときに無理をするのは逆効果です。まずは散歩や軽いストレッチから始め、徐々に身体を動かす習慣をつけていくことが大切です。当院では一人ひとりの状態に合わせた運動指導も行っています。

将来への影響はありますか

適切な対応をすれば、10代の自律神経失調症は改善します。放置すると不登校や引きこもりにつながる可能性もありますが、早めに対処すれば進学や就職にも問題なく、健康的な大人になれます。諦めずに向き合うことが大切です。

10代の自律神経失調症は改善できます

お子さんが朝起きられない、学校に行けないという状況は、保護者の方にとっても本当に辛いものだと思います。でも、これは決して怠けているわけでも、甘えているわけでもありません。思春期特有の身体の変化による自律神経の乱れが原因です。

当院には同じような悩みを抱えたご家族が数多く来院され、多くのお子さんが元気に学校生活を送れるようになっています。病院で異常なしと言われても諦めないでください。身体の歪みや自律神経のバランスを整えることで、症状は改善していきます。

一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。お子さんの笑顔と未来のために、私たちが全力でサポートいたします。