インピンジメント症候群

インピンジメント症候群とは

インピンジメント症候群とは、肩の関節内で腱や滑液包が骨と骨の間に挟まれることで炎症や痛みが生じる状態です。「インピンジメント」は「衝突」を意味し、肩峰下インピンジメント症候群とも呼ばれています。特徴的なのは腕を上げる動作で痛みが強くなることです。

この症状は肩を酷使するアスリート（野球や水泳など）に多く見られますが、日常生活の動作や仕事上での動き、また加齢でも発症します。ローテーターカフと呼ばれる肩のインナーマッスル（棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋）が肩峰の下を通る際に引っかかったり擦れたりする状態がインピンジメントです。

厚生労働省の調査によると、肩の痛みを訴える人のうち約30%がこの症候群に該当するとされています。デスクワークの増加による姿勢悪化や肩周りの筋肉バランスの崩れから発症するケースが増加傾向にあります。

インピンジメント症候群を放置すると、症状は徐々に悪化し慢性化します。初期は動作時のみの痛みでも、次第に安静時にも痛みを感じるようになり、日常生活に大きな支障をきたします。

慢性化した痛みは肩関節の可動域を著しく制限します。腕を上げる動作が困難になるだけでなく、洗髪や着替え、高い場所の物を取るといった基本的な日常動作にも支障が出てきます。これにより生活の質が大幅に低下します。

最も懸念されるのは、長期間の炎症により腱板の損傷が進行し、最終的には腱板断裂に至るリスクです。腱板断裂になると保存療法での改善が難しくなり、手術が必要になるケースも少なくありません。手術後のリハビリには長期間を要し、経済的・時間的負担も大きくなります。

また、肩の痛みによる活動制限は筋力低下を招き、さらなる機能低下を引き起こす悪循環に陥ります。肩だけでなく首や背中にも負担がかかり、姿勢の悪化や全身のバランス崩れにも繋がるため、早い段階での適切な対処が重要です。

インピンジメント症候群の原因

開院以来、当院にはインピンジメント症候群でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、インピンジメント症候群の原因はひとつではないということです。

インピンジメント症候群の原因として次のものが挙げられます。

インピンジメント症候群は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

複数の原因が重なり合うことにより、肩峰下スペースが狭くなり、その結果、腱や滑液包が挟まれて炎症が生じます。単に痛みを抑えるだけでは根本的な解決にはなりません。一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。インピンジメント症候群は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

インピンジメント症候群への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

一時的な効果しか期待できず、副作用のリスクもあります。消炎鎮痛剤の長期使用は胃腸障害や肝機能障害などの副作用が生じることがあります。また、根本的な原因解決にはならないため、薬の効果が切れると再び痛みが現れます。

注射療法

ステロイド注射は即効性がありますが、頻回の使用は組織の脆弱化を招く恐れがあります。また、効果は一時的で、根本的な原因を解決するものではありません。注射の痛みや感染リスクも考慮する必要があります。

物理療法

効果には個人差があり、重度のインピンジメント症候群には効果が限定的です。また、施術者の技術によって効果が大きく左右されることもあります。

インピンジメント症候群を改善するために

まずはあなたのインピンジメント症候群の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善を見込めないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、インピンジメント症候群の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

薬に頼らずあなたの自然治癒力を最大限に引き出すことを目指し、あなたの体質に合わせた施術プランをご提案します。インピンジメント症候群でお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。

当院の特徴

3500件以上の改善実績がある院長が、検査から施術を最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

インピンジメント症候群には、現在の身体の状態を正確に把握することが最も重要です。骨盤だけでなく、腰や背中、内臓の状態なども含めた総合的な検査が必要です。

当院では、産後の身体は日々変化していくため、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。インピンジメント症候群は神経骨格だけでなく、自律神経の専門家でもある院長にお任せください。

インピンジメント症候群のQ＆A

インピンジメント症候群は自然に治りますか？

軽度の場合は安静にすることで自然に改善することもありますが、多くの場合は適切な治療が必要です。特に慢性化したインピンジメント症候群は自然治癒が難しく、放置すると腱板断裂などの重篤な状態に進行するリスクがあります。早期に専門的な治療を受けることをお勧めします。

手術なしで治せますか？

はい、多くの場合は手術なしでも改善可能です。特に早期の段階であれば、適切な整体施術と運動療法、生活習慣の改善で症状が軽減します。当院では手術に頼らない保存療法を重視しており、多くの患者さんが手術を回避できています。ただし、すでに腱板断裂が進行している場合は医師との連携も重要です。

どのような運動が効果的ですか？

肩甲骨の動きを改善するエクササイズや、肩周りの筋バランスを整えるトレーニングが効果的です。ただし、痛みがある状態での無理な運動は避けるべきです。当院では一人ひとりの状態に合わせた適切な運動指導を行っています。自己流のトレーニングは症状を悪化させることもあるため、専門家の指導を受けることをお勧めします。

仕事を続けながら治療できますか？

はい、多くの方が仕事を続けながら治療されています。ただし、症状を悪化させる動作（重い物を持ち上げる、腕を頭上に上げ続けるなど）は一時的に制限する必要があるかもしれません。当院では生活スタイルに合わせた施術計画を立て、仕事と治療の両立をサポートします。必要に応じて職場での姿勢や動作の改善アドバイスも行っています。

再発を防ぐにはどうすればよいですか？

再発防止には、正しい姿勢の維持、定期的なストレッチ、適切な筋力トレーニングが重要です。特に肩甲骨周りの筋肉をバランスよく鍛えることで、肩関節の安定性が増し、再発リスクを低減できます。また、過度な負担をかける動作を避け、適度な休息を取ることも大切です。当院では症状改善後も再発防止のためのアドバイスを継続的に提供しています。

インピンジメント症候群で悩まされていた皆さまも、当院で施術を受けて、このような変化がありました。

自然法則に則った心と体を整える当院の整体は、インピンジメント症候群と非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

インピンジメント症候群は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。