
院長:小林お気軽にご相談ください!


朝、目が覚めた瞬間に天井がぐるぐると回り出す。そんな経験をされたことはありますか。「今日も仕事があるのに、起き上がれない」「職場に何て説明すればいいんだろう」と、頭の中で焦りがぐるぐると渦を巻く、あの感覚。決して大げさではなく、多くの方が同じ状況で途方に暮れています。
めまいの中でも特に多くの方が悩まされているのが、良性発作性頭位めまい症です。「良性」という言葉がついているために軽く見られがちですが、仕事や日常生活への影響は決して軽くありません。今回は、この症状と仕事の関係について、できるだけ丁寧にお伝えしていきたいと思います。


私自身、これまで多くの方のめまいの改善に携わってきましたが、「仕事をどうすればいいか分からなくて、ずっと一人で悩んでいた」とおっしゃる方がとても多いんです。この記事が、そんなあなたの背中をそっと押せるものになれば嬉しいです
突然のめまいは、本当に予告なくやってきます。デスクで書類を見ていたとき、ふと首をひねった瞬間、あるいは朝礼中に頭を上げた刹那——それは誰にでも、どんな場面でも起こりえます。大切なのは、そのとき慌てず、正しく対処することです。
めまいが起きたら、まず動くのをやめてください。立っている場合はすぐにしゃがむか、近くの椅子や壁に寄りかかるようにしましょう。転倒が一番こわいケガにつながります。頭を動かさず、ゆっくりと深呼吸を繰り返すことで、多くの場合は数十秒から数分で症状が落ち着いてきます。
症状がおさまったあとも、急激な頭の動きは避けてください。「もう大丈夫」と思っていきなり動くと、再びめまいが誘発されることがよくあります。ゆっくり、ゆっくりが鉄則です。
「周りに心配をかけたくない」「大げさだと思われたくない」。そう感じる方も多いですよね。でも、正直に伝えることが結局は一番スムーズです。「耳の中の石が動いてしまう病気で、頭を動かすとめまいがします。命に関わるものではないのですが、症状が出ると少し時間が必要です」と、シンプルに説明するだけで、多くの場合は職場の方に理解してもらえます。
「良性」という言葉のせいで、自分でも過小評価してしまいがちですが、めまいの発作は集中力を著しく低下させ、事務作業でもミスが増えたり、立ち仕事や運転では深刻な危険を伴うこともあります。遠慮なく、きちんと説明しましょう。
これが多くの方が最も悩むポイントだと思います。「病院で異常なしと言われた」「良性って言われたし、休むほどじゃないかも」と、自分の症状を小さく見積もって無理をしてしまう方が後を絶ちません。でも、めまいの状態によっては、仕事を続けることがかえって回復を遅らせてしまうことがあるのです。
症状の重さには個人差があります。以下のような状態が続いているなら、まず休養を優先してください。
これらに当てはまる場合は、無理して出勤することで周囲にも迷惑をかけてしまいかねません。休むことは決して「怠け」ではありません。早めに休んで適切なケアを受けることが、結果的に最も早い職場復帰につながります。
症状が比較的軽く、以下の条件が揃っているなら、勤務形態を調整しながら働き続けることができる場合があります。
ただし、「なんとか出勤できた」という状態を「大丈夫」と判断するのは禁物です。症状が軽いうちに根本的な原因にアプローチすることが、長期休職を防ぐ最大の鍵です。


「仕事に行くとなぜかめまいがひどくなる」と感じる方は少なくありません。これには理由があります。デスクワークで長時間同じ姿勢を続けること、ストレスや睡眠不足、そして「早く治さなければ」というプレッシャー自体が、症状を悪化させる要因になっているのです。
パソコン作業を長時間続けると、首や肩の筋肉が固まり、内耳への血流が滞りやすくなります。内耳は非常に繊細な器官で、血流の悪化が平衡機能の乱れに直結することがあります。「デスクワークをしている人はめまいになりやすい」と言われているのはこのためです。


また、モニターを長時間見続けることで目が疲れ、視覚情報が乱れることも、めまいを誘発・悪化させる一因になります。1時間に一度は目を休め、首をゆっくり動かすストレッチを取り入れるだけでも、かなり違ってきます。
仕事のストレス、睡眠不足、不規則な食事。これらはすべて自律神経のバランスを崩す原因です。自律神経が乱れると内耳の機能調整がうまくいかなくなり、めまいが慢性化しやすくなります。「治りかけていたのに、また症状が出てきた」という方の多くが、このパターンに当てはまります。
自律神経のケアは、めまいの根本改善において見落とされがちでありながら、非常に重要なポイントです。
「早く仕事に戻りたい」「迷惑をかけ続けるのが申し訳ない」。そう思っている方にこそ、焦らず正しい順序で回復を進めてほしいと思います。職場復帰を焦って無理をすると、再発のリスクが高まり、結果的に長引いてしまうことが多いからです。
療養中・回復期には、次のことを意識してみてください。これらは特別なことではなく、当たり前のようでいてなかなかできていないことばかりです。
これらはあくまで症状を悪化させないための工夫です。根本的な改善には、なぜ耳石が剥がれやすくなっているのか、首や肩の状態はどうなっているのか、自律神経のバランスはどうかなど、身体全体を見た専門的なアプローチが必要です。
抗めまい薬は症状を一時的に和らげてくれますが、めまいが起きる根本的な原因を取り除くものではありません。薬で症状を抑えながら無理をし続けると、身体の異変を感じにくくなり、気づかないうちに悪化しているケースもあります。また、長期服用による眠気やふらつきが、かえって仕事中の集中力を下げてしまうことも珍しくありません。
薬はあくまでサポート。根本的な改善のためには、身体の状態を正確に把握し、原因に対してアプローチすることが不可欠です。
「整体でめまいが治るの?」と疑問に思われる方も多いと思います。私もその疑問はよく分かります。正直に言うと、整体であればなんでもめまいに効くわけではありません。ただ、当院にお越しになるめまいの患者さんを長年診てきて、確実に言えることがあります。
良性発作性頭位めまい症の患者さんを検査すると、多くの方に共通して見られるのが、頸椎(首の骨)の歪みや、後頭部・首周りの筋肉の極度な緊張です。この状態が続くと、内耳への血流が慢性的に低下し、耳石が剥がれやすくなったり、三半規管の機能が乱れやすくなります。


また、頭蓋骨のわずかな歪みが内耳の圧力バランスに影響を与えているケースも少なくありません。これらは薬では改善できない部分です。整体による頸椎・頭蓋骨へのアプローチと自律神経の調整が、めまいの根本改善に効果を発揮するのはこのためです。
どれほど高い技術を持っていても、原因が分からなければ正しい施術はできません。当院では、脳反射を利用した検査、姿勢分析、動きの検査など5種類の独自検査を組み合わせ、あなたのめまいの原因を丁寧に特定します。同じ「めまい」でも、原因は一人ひとり違います。だからこそ、検査が何より大切なのです。


「病院で異常なし、薬を飲んでも良くならない」とおっしゃって来院される方が、実はとても多いです。異常なしというのは、「命に関わる病気ではない」という意味であって、「何も問題がない」わけではありません。身体のどこかに、めまいを起こし続けている原因が必ずあります。それを見つけ出すことが、当院の強みです。
当院でめまいの施術を受けられた方が、どのような変化を体験されているかをお伝えします。数字や理屈よりも、こういった生の声が一番伝わると思っています。


朝の寝返りでめまいが誘発されなくなり、起き上がるのが怖くなくなった。出勤前の時間がそれだけで変わります。電車の中で急に頭を動かしてもめまいが起きなくなり、通勤が苦痛でなくなった。デスクで集中して仕事ができるようになり、ミスが減ったという声もいただいています。首や肩のこりが改善されたことで、目の疲れや頭痛まで軽くなったという方も少なくありません。
「また発作が来るんじゃないか」という恐怖がなくなることで、精神的にもずいぶん楽になると、多くの方がおっしゃいます。その安心感が、仕事への意欲にも直結しているのだと感じています。
最後に、これだけはお伝えしたいことがあります。めまいで仕事を休むことに、罪悪感を感じる必要はありません。日本人は特に、体調が悪くても「これくらいで休むのは申し訳ない」と自分を追い込みがちです。でも、無理をして悪化させてしまったほうが、結果的により長く職場を離れることになります。
早く回復するために休む。それは自分のためだけでなく、職場のためでもあるのだということを、どうか忘れないでください。


20年以上、さまざまな症状の方と向き合い続けてきた経験から言わせていただくと、めまいは「早く・正しく」対処すればするほど、回復の速度が上がります。「そのうち治るだろう」と様子を見ているうちに慢性化してしまうケースを、本当に多く見てきました。気になることがあれば、ひとりで抱え込まずに、いつでも気軽に相談してください。あなたの回復を、全力でサポートします。

