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自律神経失調症は遺伝するのか?専門家が解説

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こばやし整体院・ひばりヶ丘院の小林です。最近、親子で似たような不調に悩んでいる方から相談を受けることが増えてきました。特に「私も母も自律神経が弱くて、娘も同じ症状が出始めたんです」というお話を伺うと、遺伝との関係が気になりますよね。

体質が似ているから仕方ないと諦めていませんか。実は自律神経失調症そのものが遺伝病というわけではないのですが、なりやすい体質が親から子へ受け継がれることはあるんです。今日はその関係性と、家族でできる対策についてお話ししていきますね。

院長:小林

遺伝だから治らないと思い込んでいる方が多いけれど、体質は変えられます

目次

自律神経の不調は本当に遺伝するのか

結論から申し上げると、自律神経失調症という病名そのものが遺伝するわけではありません。ただし親から子へ受け継がれやすい体質的な特徴があって、それが発症のリスクを高めることは医学的にも認められています。例えば交感神経が興奮しやすい体質や、ストレスに対する反応が強く出やすい神経質な気質などは、確かに家系内で似る傾向があるんです。

家族性自律神経失調症という稀な遺伝性疾患も存在しますが、これは極めて特殊なケースです。一般的に自律神経失調症と診断される方の多くは、遺伝的要因よりも生活習慣やストレス環境の影響が大きいと考えられています。親子で似た症状が出るのは、同じ家庭環境で育ち、同じような生活パターンやストレス対処法を学んできたことも関係しているんですね。

受け継がれやすい体質の特徴

どんな体質が受け継がれやすいのでしょうか。まず挙げられるのが自律神経の反応性の高さです。些細なことで交感神経が過剰に働いてしまう方は、親御さんも同じような傾向を持っていることが少なくありません。また痩せ型で筋肉量が少ない体型や、アレルギー体質なども家族内で共通していることが多く見られます。

性格面では真面目で几帳面、人の目を気にしやすい傾向も遺伝的な気質として受け継がれることがあります。こうした性格傾向は悪いことではないのですが、ストレスを溜め込みやすく、自律神経のバランスを崩しやすい一因となってしまうのです。さらに起立性調節障害の既往がある方のお子さんにも、同様の症状が出やすいという報告もあります。

親子で症状が似る本当の理由

親子で自律神経の不調が似るのは、遺伝だけが原因ではありません。むしろ生活環境や習慣の共有が大きく影響していると考えられます。同じ家庭で同じ食事を摂り、同じような睡眠パターンで生活していれば、当然ながら体への影響も似てくるものです。

例えば親が夜型の生活をしていれば子どもも自然と夜更かしになりますし、親がストレスを溜め込むタイプであれば子どももその対処法を学んでしまいます。食事の好みや運動習慣も家族で共通することが多く、これらすべてが自律神経のバランスに影響を与えているんです。つまり遺伝というよりも環境の共有が症状の類似を生んでいるケースが非常に多いということなんですね。

食事の嗜好が子どもに与える影響

見落とされがちなのが食事の嗜好の問題です。親の食事がしょっぱい傾向にある場合、子どもも自然と濃い味付けに慣れてしまいます。塩分の過剰摂取は血圧を上昇させ、交感神経を過度に刺激する原因となるのです。また親の好みで食卓に並ぶものが偏っていると、家族全員が同じような栄養バランスの乱れを抱えることになります。

特に問題なのが化学調味料の多用です。インスタント食品や加工食品に頼った食生活は、神経伝達物質の生成に必要なビタミンやミネラルが不足しやすくなります。化学調味料は味覚を鈍らせ、さらに濃い味を求めるという悪循環を生み出すんです。こうした食習慣が家族で共有されることで、親子揃って自律神経のバランスを崩しやすい体になってしまいます。

生活習慣が作り出す体質

毎日の食事内容を振り返ってみてください。砂糖や小麦製品、植物油を多く使った食事が続いていませんか。これらは腸内環境を悪化させ、自律神経のバランスを崩す大きな要因となります。親子で同じ食卓を囲んでいれば、当然ながら同じような影響を受けることになるのです。

睡眠時間や就寝時刻の不規則さも見逃せません。親が夜遅くまでスマホを見ていれば、子どもも同じように夜更かしをする習慣が身についてしまいます。こうした生活リズムの乱れは、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかない体質を作り上げてしまうのです。運動不足も家族全体の問題として現れることが多く、筋肉量の低下や血流の悪化を招いています。

子どもへの影響を最小限にする方法

もしあなた自身が自律神経の不調に悩んでいて、お子さんにも同じような症状が出始めているなら、今からでも対策を始めることができます。まず大切なのは家族全体で生活習慣を見直すことです。一人だけが改善しようとしても、周りの環境が変わらなければ効果は限定的になってしまいます。

特に重要なのが食事の質と睡眠リズムの改善です。朝は決まった時間に起きて朝日を浴び、夜は早めに就寝する習慣をつけましょう。食事では腸内環境を整えることを意識して、発酵食品や食物繊維を積極的に摂ることをおすすめします。そして親自身がストレスとうまく付き合う姿勢を見せることも、子どもにとっての大きな学びになるのです。

家族の食卓から始める改善

食事改善は家族全員で取り組むことが何より大切です。まず化学調味料や加工食品への依存を減らしていきましょう。最初は物足りなく感じるかもしれませんが、天然の出汁や素材本来の味を活かした料理に切り替えることで、味覚が正常化していきます。塩分を控えめにして、代わりに香辛料やハーブを使うのも効果的な方法です。

栄養バランスを整えるには、主食・主菜・副菜を揃えることを基本としてください。特にビタミンB群やマグネシウム、オメガ3脂肪酸といった神経機能を支える栄養素を意識して摂取しましょう。肉類・魚類・卵・大豆製品などの良質なタンパク質、緑黄色野菜、発酵食品をバランスよく食卓に並べることで、家族全員の自律神経が整いやすくなります。親の食事の好みで食卓が偏っている場合は、まず一品から変えていく工夫をしてみてください。

家族でできる自律神経ケア

家族みんなで取り組める簡単なケア方法があります。まず朝の散歩を習慣にしてみてください。太陽の光を浴びながら軽く体を動かすことで、セロトニンの分泌が促され自律神経のバランスが整いやすくなります。一緒に歩きながら会話をすることで、ストレスの共有や解消にもつながるんです。

食事の時間を大切にすることも重要です。できるだけ家族揃って食卓を囲み、よく噛んで食べる習慣をつけましょう。一口30回以上噛むことで消化器への負担が減り、腸内環境の改善につながります。また就寝前のスマホやテレビの時間を減らし、リラックスできる時間を作ることも効果的です。親子で一緒にストレッチをしたり、深呼吸の練習をしたりするのもおすすめですよ。

体質は変えられるという希望

遺伝だから仕方ないと諦める必要はありません。確かに生まれ持った体質的な傾向はありますが、それ以上に日々の生活習慣が体に与える影響は大きいのです。当院に来られる方の中にも、親子で通われているケースがありますが、適切なケアを続けることで症状が改善していく様子を何度も目にしてきました。

自律神経のバランスは骨格の歪みや内臓の位置関係とも深く関わっています。遺伝的な要因があったとしても、体の使い方や姿勢を整えることで神経の働きは確実に変化します。また腸内環境を改善することで、セロトニンの産生が正常化し、気持ちも体調も安定してくるのです。つまり生まれつきの体質に左右されすぎることなく、自分でコントロールできる部分がたくさんあるということなんですね。

専門家のサポートを活用する

自分たちだけで改善しようとすると、どうしても限界があります。特に長年続いている症状や、親子で悩んでいる場合は、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。体の歪みや内臓の状態、自律神経の働きを総合的にチェックすることで、あなたと家族に合った改善方法が見えてくるはずです。

当院では単に症状を抑えるのではなく、根本原因を探りながら体質改善を目指しています。遺伝的な要因がある場合でも、適切な施術と生活指導を組み合わせることで、多くの方が改善を実感されています。親子で来院される場合は、それぞれの体の状態に合わせたアプローチをしていきますので、安心してご相談ください。

今日から始められる第一歩

遺伝という言葉に縛られすぎないでください。確かに体質的な傾向は受け継がれるかもしれませんが、それを決定的な運命として受け入れる必要はないのです。大切なのは今の生活習慣を見直し、できることから始めることです。

まずは睡眠時間を確保することから始めてみてください。朝は同じ時間に起きて太陽の光を浴び、夜は早めに布団に入る習慣をつけましょう。食事では化学調味料を避け、砂糖や小麦、植物油の摂取を控えめにして、発酵食品や野菜を増やすことを意識してください。親の味の好みで家族全員の栄養バランスが乱れていないか、一度見直してみることをおすすめします。そして家族で一緒に軽い運動を楽しむ時間を作ることも大切です。

もし親子で同じような症状に悩んでいるなら、それは一緒に改善していくチャンスでもあるんです。お互いに支え合いながら、健康的な生活習慣を築いていけば、必ず体は応えてくれます。一人で抱え込まずに、専門家のサポートも活用しながら、前向きに取り組んでいきましょう。

当院では長年の臨床経験から、自律神経失調症の根本改善に力を入れています。遺伝的な要因があっても改善は可能ですし、親子で健康な体を取り戻すお手伝いをさせていただきます。体質だから仕方ないと諦めていた方も、ぜひ一度ご相談ください。あなたとご家族が本来の元気を取り戻せるよう、全力でサポートさせていただきます。


院長:小林

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