あなたはどのタイプ？自律神経失調症の種類とチェックポイント

こんにちは、こばやし整体院・ひばりヶ丘院の院長、小林誠です。病院で検査を受けても「異常なし」と言われたのに、めまいや頭痛、だるさが続いていませんか。もしかすると、それは自律神経の乱れによるものかもしれません。実は自律神経が乱れるパターンにはいくつかのタイプがあり、それぞれ原因や対処法が異なるんです。

当院には毎日のように、どこに行っても改善しなかった不調を抱えた方がいらっしゃいます。そんな方々の多くが「自分がどのタイプなのか知りたい」とおっしゃるんですね。今日は自律神経が乱れる4つのタイプについて、それぞれの特徴と改善へのヒントをお伝えしていきます。

自律神経が乱れる4つのタイプとは

自律神経の乱れ方には、医学的に4つのタイプに分類されています。これは筑波大学の心療内科医である故・池見酉次郎先生が提唱した分類法で、現在も多くの医療現場で活用されているものです。それぞれのタイプによって、原因となる要素や体質的な背景が大きく異なるため、自分がどのタイプに該当するかを知ることがとても重要になってきます。

本態性型、神経症型、心身症型、抑うつ型という4つのタイプがあり、それぞれに異なる特徴があります。もちろん、きれいに1つのタイプだけに当てはまるわけではなく、複数のタイプが混在しているケースも少なくありません。でも、どのタイプの傾向が強いかを把握できれば、より効果的なアプローチが見えてくるんです。

本態性型の特徴

本態性型は、生まれつきの体質や遺伝的な要因によって自律神経が乱れやすいタイプです。子どもの頃から虚弱体質だったり、低血圧で朝が苦手だったりする方に多く見られます。体力がなく疲れやすい、乗り物酔いしやすい、季節の変わり目に体調を崩しやすいといった特徴があります。

このタイプの方は、ストレスや環境の変化にも敏感で、ちょっとした気温差や気圧の変動でも体調に影響が出やすい傾向にあります。真面目で几帳面な性格の方が多く、無理をしがちなので注意が必要です。生活習慣の改善や適度な運動、栄養バランスの見直しなどで、徐々に体質を改善していくことが大切になります。

神経症型の特徴

神経症型は、心理的な要因が大きく影響しているタイプです。不安感が強く、ちょっとしたことでも気になってしまう、心配性で神経質な性格の方に多く見られます。人間関係のストレスや将来への不安などが原因で、動悸や息苦しさ、手足の震えなどの症状が現れやすくなります。

感受性が豊かで繊細な方が多く、他人の言動を気にしすぎたり、完璧を求めすぎたりする傾向があります。パニック障害や不安障害を併発するケースもあるため、心のケアと身体のケアの両方が必要です。カウンセリングやリラクゼーション法を取り入れながら、身体の緊張をほぐしていくアプローチが効果的です。

心身症型の特徴

心身症型は、日常的なストレスの蓄積によって身体症状が現れるタイプです。仕事や家事、育児などで過度な負担がかかり続けると、頭痛や肩こり、胃腸の不調、めまいなどの具体的な身体症状として現れます。責任感が強く、自分の限界を超えてまで頑張ってしまう方に多いタイプです。

このタイプの方は「休むことが悪いこと」と思い込んでいることが多く、疲れているのに休息を取らずに無理を重ねてしまいます。周囲の期待に応えようとするあまり、自分の体調を後回しにしがちです。まずはストレスの原因を明確にして、適切な休息と身体のケアを並行して行うことが改善への近道になります。

抑うつ型の特徴

抑うつ型は、精神的な落ち込みが主体となるタイプです。気分の落ち込みや意欲の低下、興味関心の減退などが特徴で、うつ病の初期症状と似た状態になります。朝起きられない、何もやる気が起きない、楽しいと感じることがなくなったといった症状が見られます。

過去のトラウマや大きなストレス、喪失体験などがきっかけとなることが多く、慢性的な疲労感や不眠を伴うケースも少なくありません。このタイプは自己判断せず、必要に応じて心療内科や精神科との連携も視野に入れながら、丁寧にケアしていくことが大切です。身体面からのアプローチと心理面からのサポートを組み合わせることで、改善の可能性が高まります。

タイプによって異なる原因

それぞれのタイプで自律神経が乱れる原因は大きく異なります。本態性型では体質的な弱さや遺伝的要因が関係しており、神経症型では不安や恐怖といった心理的要因が中心です。心身症型は生活環境やストレス環境が主な原因となり、抑うつ型では精神的な負担の蓄積が背景にあります。

ただし実際の臨床現場では、これらの要因が複雑に絡み合っているケースがほとんどです。たとえば本態性型の体質を持つ方が、仕事のストレスで心身症型の症状を発症したり、神経症型の傾向がある方が疲労の蓄積で抑うつ型の症状を併発したりすることもあります。

生活習慣との関係

どのタイプであっても、生活習慣の乱れが症状を悪化させる大きな要因になります。不規則な睡眠時間、栄養バランスの偏った食事、運動不足、過度の飲酒や喫煙などは、自律神経のバランスをさらに崩してしまいます。特に現代社会では、スマートフォンやパソコンの使いすぎによる眼精疲労や睡眠の質の低下も問題です。

またデスクワークなどで長時間同じ姿勢を取り続けることで、首や肩、背中の筋肉が緊張し、血流が悪くなります。この身体的な緊張状態が自律神経の乱れを引き起こし、さまざまな不調につながっていくのです。規則正しい生活リズムを整えることが、どのタイプの改善にも共通する基本になります。

身体の歪みや内臓の影響

見落とされがちですが、骨格の歪みや筋肉の緊張、内臓の機能低下も自律神経に大きな影響を与えます。特に背骨の歪みは自律神経の通り道を圧迫し、神経伝達を妨げる原因になります。当院で検査をすると、多くの方に骨盤や背骨の歪み、頭蓋骨の緊張が見つかります。

また内臓の疲労や機能低下も、自律神経を介して全身に影響を及ぼします。胃腸の不調があれば消化吸収が悪くなり栄養不足を招きますし、肝臓の疲れは解毒機能の低下につながります。これらの身体的な問題を解消することで、自律神経のバランスが整いやすくなるのです。

タイプ別の改善アプローチ

それぞれのタイプに応じた改善アプローチを取ることが、効果的な回復への鍵となります。本態性型の方には、生活習慣の見直しと体力づくりが中心になります。無理のない範囲での運動習慣を身につけ、栄養バランスの良い食事を心がけることで、少しずつ体質改善を図っていきます。

神経症型の方には、リラクゼーション法や呼吸法などを取り入れながら、心の緊張をほぐすことが大切です。同時に身体の緊張も取り除いていくことで、心身ともにリラックスできる状態を作ります。心身症型の方には、ストレス源の特定とその対処法を考えると同時に、身体的な負担を軽減する施術が効果的です。

抑うつ型の方には、まず休息を十分に取ることが最優先です。無理に頑張ろうとせず、心と身体を休ませる時間を確保してください。必要に応じて専門医療機関との連携も検討しながら、ゆっくりと回復を目指していきます。どのタイプでも共通して言えるのは、焦らず自分のペースで取り組むことの重要性です。

整体での改善可能性

当院では、これら4つのタイプすべてに対応できる独自の施術法を用いています。まず詳細な検査によって、あなたの自律神経がどのタイプで乱れているのか、また身体のどこに問題があるのかを特定します。骨格の歪み、筋肉の緊張、内臓の状態、頭蓋骨の動き、脳反射の状態など、多角的に評価していきます。

そのうえで、あなたの状態に最適な施術プランを組み立てていきます。西洋医学と東洋医学の知見を融合させた独自のアプローチで、身体全体のバランスを整えながら、自律神経の働きを正常化させていきます。痛みのない優しい刺激で、赤ちゃんからご高齢の方まで安心して受けていただける施術です。

病院との違いと連携

病院では主に薬物療法が中心となりますが、当院では薬に頼らず身体の自然治癒力を引き出すアプローチを行います。もちろん器質的な疾患が疑われる場合や、すでに医療機関で治療を受けている場合は、医師との連携を大切にしています。整体と医療のそれぞれの強みを活かすことが、最も効果的な改善につながると考えています。

薬は症状を抑える対症療法であり、根本的な原因を解決するものではありません。一時的に楽になっても、薬をやめればまた症状が戻ってしまうことも多いのです。当院の施術は、原因そのものにアプローチすることで、薬に頼らない健康な身体づくりを目指しています。

検査で原因を明確にすることの重要性

自律神経の乱れを改善するために、最も重要なのは「正確な検査」です。どのタイプに該当するのか、何が原因で症状が出ているのかを明確にしなければ、適切な対処はできません。当院では初回の問診と検査に十分な時間をかけ、あなたの状態を徹底的に把握します。

姿勢分析、動きの検査、脳反射の検査、内臓の状態チェック、筋肉の緊張度評価など、5種類の独自検査を組み合わせることで、他では見つけられなかった原因を特定できることも少なくありません。検査結果はすべて丁寧に説明し、なぜその施術が必要なのか、どのくらいの期間で改善が見込めるのかも明確にお伝えします。

一人ひとり異なる原因

同じように「めまいがする」「だるい」という症状でも、その背景にある原因は人それぞれまったく異なります。ある方は頸椎の歪みが原因だったり、別の方は内臓の疲労が関係していたり、また別の方は頭蓋骨の緊張が影響していたりします。画一的なマニュアル通りの施術では、本当の改善は望めません。

だからこそ当院では、院長である私が最初から最後まですべて担当し、あなたの身体の変化を見逃さないようにしています。毎回の施術で状態を確認しながら、その時々に最適なアプローチを選択していきます。この一貫性が、高い改善率につながっているのです。

まとめ

自律神経の乱れには本態性型、神経症型、心身症型、抑うつ型という4つのタイプがあり、それぞれ原因も改善方法も異なります。自分がどのタイプなのかを知ることが、改善への第一歩です。病院で「異常なし」と言われても、身体には必ず原因があります。諦めずに、その原因を見つけ出すことが大切なんです。

当院では開院以来、数多くの自律神経の不調でお悩みの方を改善へと導いてきました。どこに行っても良くならなかった方、何年も症状に苦しんでいる方こそ、ぜひ一度ご相談ください。あなたの「やりたいこと」を諦める必要はありません。一人で抱え込まず、まずは頑張り続けたあなたの心と身体をいたわってあげてください。あなたの来院を心からお待ちしております。