
院長:小林お気軽にご相談ください!


こんにちは、こばやし整体院・ひばりヶ丘院の小林誠です。朝起きられなくて午前中の授業には出られないけど、なぜか午後になると部活には参加できる、そんな状況に戸惑っていませんか。周りからは「サボっている」と思われるのが怖くて、誰にも相談できずに一人で抱え込んでいる中学生や高校生の方、そしてお子さんの症状に悩んでいる保護者の方も多くいらっしゃいます。
実は当院にも、自律神経失調症や起立性調節障害を抱えながら部活動をどうするべきか悩んでいる学生さんが数多く来院されています。部活を続けたいという気持ちと体調不良の板挟みになり、どうしたらいいのか分からなくなっているのではないでしょうか。


今日は部活動と自律神経失調症の関係について、治療家の立場から本音でお話しします
部活動そのものが自律神経失調症の直接的な原因になるわけではありませんが、部活動に関連する様々なストレスが症状を引き起こしたり悪化させたりすることは十分にあり得ます。特に中学生や高校生の時期は、身体も心も大きく変化する成長期であり、自律神経のバランスが崩れやすい時期でもあります。
部活動では、先輩や顧問との人間関係のストレス、レギュラー争いや試合でのプレッシャー、朝練や午後練による身体的な負担など、様々なストレス要因が存在します。これらが積み重なることで、交感神経が過度に優位になり続け、リラックスする副交感神経への切り替えがうまくいかなくなってしまうのです。


さらに運動部の場合、激しい運動によって体力を消耗しすぎると、自律神経のバランスを保つエネルギーが不足してしまいます。特に起立性調節障害を併発している場合は、立位での激しい運動が血圧調整の負担となり、めまいや立ちくらみといった症状を悪化させる可能性もあります。
部活動を続けながら自律神経失調症の症状が出ている場合、身体は明確なサインを出しています。朝起きられない、起きてもしばらく動けない、午前中は体が重くて力が入らないといった症状は、起立性調節障害を伴う自律神経失調症の典型的な特徴です。
不思議なことに、午前中は調子が悪くても午後になると元気になって部活には参加できるというケースがよくあります。これは怠けているわけではなく、自律神経の日内変動によるものです。午後になると交感神経が活発になるため、一時的に動けるようになるのですが、これを繰り返すことで身体はさらに疲弊していきます。
また、部活動の最中や直後に動悸や息苦しさを感じる、練習後に異常な疲労感が残る、夜眠れなくなる、食欲がなくなる、頭痛やめまいが頻繁に起こるといった症状がある場合も注意が必要です。これらは身体が発している「休息が必要」というサインなのです。
自律神経失調症の最も辛い点の一つは、外見からは分かりにくいため周囲に理解されにくいことです。検査をしても「異常なし」と言われることが多く、本人も家族も、そして学校の先生や顧問も、どう対処すればいいのか分からず困惑してしまいます。


「気合いが足りない」「甘えている」「やる気がない」といった言葉をかけられ、傷ついている学生さんも少なくありません。しかし、自律神経失調症は本人の意思でコントロールできるものではなく、身体の自動調節機能そのものが乱れている状態です。精神論では解決できない身体の問題なのです。
これは最も悩ましい問題であり、一律の答えはありません。なぜなら、症状の重さ、部活動の種類や強度、本人の気持ち、チームの環境など、一人ひとり状況が異なるからです。ただし、判断するための考え方やポイントはお伝えすることができます。
まず大前提として、身体の回復を最優先にすることが何よりも重要です。中学生や高校生の時期は、これから長い人生が続く大切な成長期です。今無理をして症状を悪化させてしまうと、将来にわたって不調を抱え続けることにもなりかねません。
部活動を続けることで症状が明らかに悪化している場合、例えば週に何日も学校を休むようになった、体重が急激に減少した、うつ状態や強い不安感が出てきた、といった状態であれば、一時的に部活動から離れることも選択肢として考える必要があります。
部活動を完全に辞めるか続けるかという二択だけでなく、中間的な選択肢もあることを知っておいてください。例えば、朝練だけを休む、見学や軽めの参加にしてもらう、試合や大会は参加せず練習だけにするといった方法もあります。
文化部であれば比較的調整しやすいかもしれませんが、運動部の場合は顧問の先生やチームメイトの理解が必要になります。まずは保護者の方と一緒に、医師の診断書を持って学校や顧問に相談することをお勧めします。正式な診断があれば、学校側も配慮しやすくなります。
また、一度部活を休んでも、症状が改善すれば復帰することも可能です。焦らず、まずは身体を整えることに集中してください。部活動は手段であって目的ではありません。あなたが本当にやりたいことを、健康な身体で楽しめるようになることの方がずっと大切なのです。
自律神経失調症は、適切な対処をすれば必ず改善していきます。当院に来院される学生さんたちも、多くの方が元気を取り戻し、部活動にも復帰されています。では、どのようなことが改善につながるのでしょうか。
まず最も重要なのは、症状の原因を正確に把握することです。同じ自律神経失調症でも、その原因は一人ひとり異なります。ストレスが主な原因の人もいれば、身体の歪みや内臓の疲労が影響している人、睡眠リズムの乱れが根本にある人など様々です。
病院では「異常なし」と言われても、それは重大な器質的疾患がないという意味であり、身体に何も問題がないわけではありません。レントゲンやMRIには映らない筋肉の緊張、骨格の歪み、自律神経の乱れといった機能的な問題が隠れていることがほとんどなのです。
生活リズムを整えることは自律神経を整える基本中の基本です。特に睡眠は最も重要で、できるだけ毎日同じ時間に寝起きすることで体内時計が安定し、自律神経のバランスも整いやすくなります。夜更かしやスマートフォンの長時間使用は控えめにしましょう。
食事も重要な要素です。朝食を抜くと午前中のエネルギー不足や血糖値の乱れにつながり、自律神経の負担が増します。バランスの良い食事、特にビタミンB群やマグネシウムを含む食品を意識して摂ることで、神経の働きをサポートできます。
無理のない範囲での軽い運動も効果的です。激しい運動は逆効果ですが、散歩やストレッチ、ヨガなどの軽めの運動は自律神経を整える助けになります。大切なのは「頑張りすぎない」ことです。
当院には開院以来、自律神経失調症でお困りの多くの方が来院されており、中学生や高校生の患者さんも珍しくありません。部活動との両立に悩んでいる学生さんのお話もたくさん伺ってきました。
当院が他の治療院と大きく異なるのは、検査に時間をかけて一人ひとりの原因を特定することです。脳反射を利用した検査や姿勢分析、動きの検査など、5種類の独自検査によって現在の身体の状態を詳しく把握します。同じ自律神経失調症でも、骨格の歪みが主な原因の方もいれば、内臓の疲労や頭蓋骨の歪みが関与している方もいるのです。


施術は痛みを伴わないソフトな刺激で、身体の自然治癒力を引き出すことを目的としています。薬のように症状を一時的に抑えるのではなく、根本的な原因にアプローチすることで、再発しにくい健康な身体づくりをサポートします。
症状の程度や原因によって個人差はありますが、多くの学生さんは数回の施術で変化を実感されています。朝起きやすくなった、午前中の体のだるさが軽減した、頭痛の頻度が減ったといった変化が現れてきます。
通院頻度としては、最初は週1回程度をお勧めしています。症状が安定してきたら2週に1回、月1回とペースを落としていきます。学校や部活動のスケジュールに合わせて柔軟に対応いたしますので、ご相談ください。
お子さんが自律神経失調症で苦しんでいる姿を見るのは、保護者の方にとっても辛いことだと思います。「怠けているわけではない」と分かっていても、朝起きられない姿を見ると声をかけるのも難しくなってしまいますよね。
大切なのは、お子さんの訴えを信じて寄り添うことです。「気のせい」「気合いで何とかなる」といった言葉は避けて、「辛いよね」「一緒に良くしていこう」という姿勢で接してあげてください。自律神経失調症は本人の甘えや努力不足ではなく、身体の自動調節機能の乱れという医学的な問題なのです。
また、部活動を辞めるかどうかの判断も、最終的にはお子さん自身に決めさせてあげることが重要です。保護者が一方的に決めてしまうと、後悔や親への不満につながることもあります。お子さんの気持ちを尊重しながら、一緒に考えるスタンスで向き合ってください。
自律神経失調症を抱えながら部活動をどうするかは、本当に難しい選択です。でも、どんな選択をするにしても、まず第一に考えるべきはあなたの身体と心の健康です。部活動は大切かもしれませんが、それ以上に大切なのはあなた自身の未来なのです。
今は辛くて先が見えないかもしれませんが、適切な対処をすれば自律神経失調症は必ず改善していきます。一人で抱え込まず、保護者の方や信頼できる大人に相談してください。そして、専門家の力も借りながら、一歩ずつ前に進んでいきましょう。


当院は、あなたが本当にやりたいことを諦めずに済むよう、全力でサポートします。部活動を続けるにしても休むにしても、健康な身体があってこそです。どんな小さな悩みでも構いませんので、いつでもお気軽にご相談ください。あなたの来院を心からお待ちしています。

