お気軽にご相談ください!
【50代から始める】マラソンシューズ選びのコツ
マラソンシューズ選びで足の痛みを防ぐ方法
こんにちは。ひばりヶ丘にあるこばやし整体院の小林です。最近、マラソンブームの影響でランニングを始められる方が本当に増えましたね。

私の治療院にも、ランニングを始めてから足の痛みに悩まされている方が多く来院されています。実は、その多くが適切でないシューズ選びが原因となっているのです。マラソンやランニングを楽しく続けるためには、まず足底の痛みを予防することが何より大切です。

適切なシューズ選びは足の健康を守る第一歩です
マラソンシューズ選びの基本原則
マラソンシューズを選ぶ際の基本原則を理解することで、足の痛みやケガのリスクを大幅に減らすことができます。多くのランナーが見落としがちな重要なポイントがいくつかあります。
まず最も重要なのは、自分の足の形を正確に把握することです。足の形には大きく分けてエジプト型、ギリシャ型、スクエア型の3つがあり、それぞれに適したシューズの形状が異なります。間違った形状のシューズを選ぶと、足指の変形や足底筋膜炎などの深刻な問題を引き起こす可能性があります。
足のサイズ測定の重要性
意外かもしれませんが、多くの人が自分の正確な足のサイズを知りません。足のサイズは一日の中でも変化しますし、左右で異なることも珍しくありません。
シューズを選ぶ際は、必ず夕方以降の時間帯に測定することをお勧めします。これは、一日の活動によって足がむくみ、実際のランニング時により近い状態になるためです。また、つま先に1センチ程度の余裕を持たせることで、長時間のランニング時の足の膨張に対応できます。
初心者と上級者で異なるシューズ選びの基準
ランニングのレベルによって、重視すべきシューズの機能は大きく異なります。この違いを理解することが、適切なシューズ選びの第一歩となります。
初心者はクッション性を最優先に
ランニングを始めたばかりの方や、週に1〜2回程度のジョギングを楽しまれる方には、クッション性を重視したシューズを強くお勧めします。着地時の衝撃を和らげることで、足底筋膜への負担を軽減し、炎症や痛みの発症を防ぐことができるからです。
初心者の場合、まだランニングフォームが安定していないため、着地時に体重の3倍もの衝撃が足にかかると言われています。この衝撃を適切に吸収してくれるクッション性の高いシューズを選ぶことで、安全にランニングを続けることができるのです。
記録を目指すなら反発性を重視
一方で、フルマラソンでサブ4やサブ3を目指すような上級ランナーの場合は、反発性の高いシューズを選ぶべきです。反発性の高いシューズは、着地時のエネルギーを効率よく推進力に変換してくれるため、タイムの向上に直結します。
ただし、反発性の高いシューズはクッション性が控えめになる傾向があるため、しっかりとしたランニングフォームが身についていることが前提となります。フォームが不安定な状態で反発性の高いシューズを使用すると、かえって怪我のリスクが高まってしまうのです。
クッション性と安定性のバランス
ランニングシューズを選ぶ上で、クッション性と安定性のバランスは非常に重要な要素となります。このバランスが崩れると、様々な足のトラブルを引き起こすリスクが高まります。
スタビリティモデルと呼ばれるシューズは、安定性に優れており、特にフォームが定まっていない初心者の方におすすめです。ソールの幅を広く設定したり、しっかりとしたヒールカウンターを採用することで、接地時のブレを抑え、怪我のリスクを低減することができます。
プロネーションの理解
プロネーションとは、着地時に足首が内側に倒れ込む動作のことです。この動作には個人差があり、オーバープロネーション(過度な内側への倒れ込み)やアンダープロネーション(外側重心)の傾向がある方は、それに対応したシューズを選ぶ必要があります。
間違ったプロネーションタイプのシューズを使用すると、膝の内側痛(鵞足炎)や外側痛(腸脛靭帯炎)を引き起こすリスクが高くなります。専門店でのプロネーション測定を受けることで、より適切なシューズ選びが可能になります。
よくある足のトラブルとシューズの関係
長年の治療経験から、不適切なシューズ選びが原因となる足のトラブルには明確なパターンがあることがわかっています。これらを事前に理解しておくことで、予防につなげることができます。
足底筋膜炎の予防
足底筋膜炎は、ランニング愛好家に最も多く見られる症状の一つです。朝起きた時の第一歩で激痛が走る、長時間座った後に立ち上がる時に痛むなどの症状が特徴的です。
この症状は、適切なアーチサポート機能を持つシューズを選ぶことで大幅に予防できます。特に扁平足気味の方や、逆に土踏まずが高すぎる方は、インソールの調整も併せて検討することをお勧めします。
アキレス腱への負担軽減
アキレス腱炎も、マラソンランナーによく見られる症状です。シューズのかかと部分のクッション性や、ヒールドロップ(つま先とかかとの高低差)が適切でないと、アキレス腱に過度な負担がかかってしまいます。
特に、急にランニングを始めた方や、シューズを変更した直後は注意が必要です。徐々に慣らしていく期間を設けることで、アキレス腱への負担を軽減できます。
ブランド別の特徴と選び方
各メーカーには独自の技術やコンセプトがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。自分の足の特徴や走り方に合ったブランドを見つけることも重要です。
- アシックス:日本人の足型に合わせた設計で、初心者にも人気が高い
- ナイキ:軽量性と反発力に優れ、タイム向上を目指すランナーに適している
- アディダス:クッション性と耐久性のバランスが良く、長距離ランナーに好まれる
- ミズノ:安定性に優れ、プロネーション対策機能が充実している
- ホカオネオネ:厚底シューズの代表格で、最大級のクッション性を提供
2025年最新のシューズトレンド
2025年のランニングシューズ業界では、いくつかの注目すべきトレンドが見られます。これらの最新技術を理解することで、より良いシューズ選びができるでしょう。
カーボンプレート搭載シューズの普及により、従来は上級者向けとされていた高反発シューズが、中級者向けにも展開されるようになりました。また、環境に配慮したリサイクル素材を使用したエコフレンドリーなシューズも増加しています。
最新クッション技術の進歩
各メーカーの独自クッション技術も大幅に進歩しています。ナイキのZoomX、アシックスのFF BLAST PLUS ECO、ミズノのMIZUNO ENERZY NXTなど、軽量でありながら高いクッション性と反発性を両立した素材が次々と開発されています。
これらの最新技術により、初心者でもより快適にランニングを楽しめるシューズが数多く登場しているのが2025年の特徴と言えるでしょう。
シューズ選びで失敗しないためのチェックポイント
実際にシューズを購入する前に確認すべきポイントをまとめました。これらをチェックすることで、購入後の後悔を避けることができます。
試着時には、必ず両足で履いてみてください。店内を歩き回り、違和感がないかを確認することが大切です。特に、足指が圧迫されていないか、かかとが浮いていないか、土踏まず部分のフィット感はどうかを重点的にチェックしましょう。
また、ランニング用の靴下を持参して試着することをお勧めします。普通の靴下とランニング用の靴下では厚みが異なるため、実際の使用感により近い状態で確認できます。
購入時期とタイミング
シューズの購入時期も重要な要素です。足は夕方以降にむくみやすいため、実際にランニングを行う時間帯に近い状態で試着することが理想的です。また、新しいシューズは必ず短い距離から慣らし運用を行い、いきなり長距離を走ることは避けましょう。
足の痛みが出てしまった場合の対処法
適切なシューズを選んでいても、時として足に痛みが生じることがあります。そのような場合は、早期の対処が重要です。
軽い違和感や痛みの段階であれば、アイシングや安静により改善することも多くあります。しかし、痛みが数日続く場合や、歩行時にも痛みが生じる場合は、専門的な治療が必要になることがあります。
特に足底の痛みは、放置すると慢性化しやすく、治療に長期間を要することも少なくありません。早めの対処により、治療期間を短縮し、再発を防ぐことができるのです。
専門家への相談の重要性
シューズ選びで迷われた場合は、専門店のスタッフに相談することをお勧めします。足型の測定やプロネーションチェックなど、個人では難しい専門的な分析を受けることで、より適切なシューズを選ぶことができます。
また、既に足に痛みが生じている場合は、整体院や整形外科での専門的な診断を受けることが大切です。痛みの原因を正確に把握することで、適切な治療方針を立てることができるからです。
マラソンシューズ選びは、単なる道具選びではなく、足の健康を守るための重要な投資だと考えています。初心者の方はクッション性を、記録を目指す方は反発性を重視するという基本原則を踏まえ、自分のレベルと目標に合ったシューズを選んでください。
適切なシューズを選び、正しい使用方法を心がけることで、多くの足のトラブルを予防できます。しかし、もし足に痛みや違和感を感じられた場合は、一人で悩まず、お気軽にご相談いただければと思います。私たちと一緒に、痛みのない快適なランニングライフを実現していきましょう。
