
院長:小林お気軽にご相談ください!


めまいが起きたとき、「あれ、なんか耳も聞こえにくい気がする…」と感じたことはありませんか。そのまま放っておいてしまっている方も多いのですが、実はその組み合わせ、きちんと向き合う必要があるサインかもしれません。
頭を動かすたびにぐるぐると回るようなめまいが起きる症状を、良性発作性頭位めまい症といいます。ただ、このめまいに難聴が加わるケースでは、単なるBPPVとは別の問題が起きている可能性があります。
耳のことも気になるけど、何科に行けばいいのか、そもそも同じ病気のせいなのか、と悩んでいる方のために、今回はこの問題をじっくりお伝えしていきます。


めまいに加えて聴こえにくさも感じているという方が、当院にも少なくありません。この2つの症状が重なったとき、体の中では複合的な問題が起きていることが多いです。一つひとつの原因をきちんと見極めることが、根本改善への近道だと感じています
起き上がったとき、横を向いたとき、上を向いたとき——頭の位置を変えるたびにぐるぐるとめまいが起きるのが、いわゆるBPPVと呼ばれる状態です。多くの場合、1分以内にめまいはおさまりますが、繰り返す点がつらいところです。この症状が起きる仕組みと、難聴との関係性を知っておくことは、あなたの体を守るためにとても重要なことです。
耳の奥には「内耳」と呼ばれる部分があり、そこには平衡感覚を担う三半規管と、聴覚を担う蝸牛が隣り合って存在しています。三半規管の中には「耳石(じせき)」と呼ばれる小さな炭酸カルシウムの結晶が存在しており、これが本来あるべき場所からはがれて三半規管の中を漂うと、頭を動かすたびに誤った信号が脳に送られ、めまいが引き起こされます。
この耳石のずれ自体は、聴力とは直接関係がありません。そのため、純粋なBPPVであれば、難聴や耳鳴りはほとんど伴わないのが特徴です。
問題は、めまいがあるうえに耳の聴こえにくさも感じているとき、です。その場合、単純なBPPVではない可能性を真剣に考えなければなりません。内耳は非常に繊細な構造をしており、平衡感覚を司る部位と聴覚を司る部位が密接に隣り合っているため、内耳全体に何らかの問題が起きているときは、両方の症状が同時に現れることがあります。
めまいと難聴がセットで起きている場合、どんな状態が考えられるのかを知っておくと、医療機関を受診する際にも役立ちます。ここでは代表的な3つの状態をわかりやすく整理します。もちろん最終的な判断は専門家に委ねることが大切ですが、知識として持っておくことで不必要な不安を減らすことができます。
内耳の中を満たしているリンパ液が過剰になり、圧力が高まることでめまいや難聴、耳鳴りが繰り返し起きることがあります。めまいの発作が数十分から数時間続くのが特徴で、発作のたびに聴力が変動します。発作が繰り返されるうちに聴力が徐々に低下していくリスクがあるため、早めの対応が重要になります。
突発性難聴を経験した後に、BPPVのようなめまいが続発することがあります。突発性難聴は内耳の障害が急に起きる状態で、適切な治療をしても聴力が完全に回復しないこともあります。その回復過程で内耳の構造に変化が生じ、耳石が不安定になることでめまいを引き起こすことがある、ということが知られています。「難聴が先にきて、その後からめまいも出てきた」という経緯をお持ちの方は、このパターンを意識しておく必要があります。
突発性難聴を発症してから数か月〜数年後に、めまいの発作が現れはじめることがあります。これは内耳のリンパ液のバランスが崩れた状態が遅れて症状として出てくるものです。「難聴になったのはずっと前のことだから関係ない」と思っていると見逃してしまいがちなため、過去の難聴の既往を医師に必ず伝えることが大切です。
「自分はどれに当てはまるんだろう」と気になりますよね。以下の表を参考に、症状の特徴を確認してみてください。ただし、これはあくまで目安であり、自己判断で結論を出さないようにしてください。
| 症状の特徴 | BPPV | 内耳リンパ水腫系 | 突発性難聴後 |
|---|---|---|---|
| めまいの持続時間 | 数秒〜1分以内 | 数十分〜数時間 | 数秒〜数分が多い |
| 難聴の有無 | ほぼなし | あり(変動する) | あり(既往歴として) |
| 耳鳴りの有無 | ほぼなし | 発作時に強まる | 残遺症として残ることも |
| 頭位変換との関係 | 強くある | 関係しないことが多い | 関係することもある |
めまいと難聴が重なっている場合、まず耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。聴力検査や平衡機能検査を通じて、内耳の状態を詳しく調べてもらうことができます。脳に原因がある場合もあるため、必要に応じて神経内科や脳神経外科との連携が行われることもあります。「どこに行けばいいか分からない」という方ほど、まず耳鼻咽喉科を入口にするのが現実的です。
「耳の問題なのに、なぜ整体が関係するの?」と疑問に感じる方もいらっしゃると思います。これはとても大切な視点なので、丁寧に説明させてください。内耳の血流は、頸椎(首の骨)の状態に大きく影響されています。首まわりの筋肉が緊張し、椎骨動脈の血流が滞ると、内耳への血液供給が不安定になります。その結果として、めまいや耳鳴り、聴こえにくさといった症状が出やすくなる、という流れがあるのです。
当院では開院以来、めまいでお困りの方を数多く診てきました。その中で気づいたのは、頸椎のゆがみや自律神経の乱れが、めまいの根っこに絡んでいるケースが非常に多いということです。特に40〜60代の女性の場合、ホルモンバランスの変化が自律神経にも影響し、それが内耳の血流を不安定にするという複合的なメカニズムがはたらいていることがあります。


薬やリハビリだけでは改善しきれなかっためまいが、首のゆがみと自律神経を整えることで劇的に改善したというケースを、私はこれまでに何度も目の当たりにしてきました。めまいの背景にある「体全体の乱れ」に目を向けることが、根本改善への鍵だと考えています。
当院では、5種類の独自検査によってめまいの原因を多角的に特定します。脳反射を利用した検査、姿勢分析、動作検査など、単純な問診では見えてこない体の状態を数値化して把握します。「病院では異常なしと言われたけれどめまいが続く」という方ほど、この検査で原因が見つかるケースが多いです。
めまいと難聴の不安を抱えながら日々を過ごすのは、本当につらいことだと思います。すぐに整体院に来られない方でも、今日から意識できることをお伝えします。
これらはあくまで症状を和らげる補助的なものです。根本的な改善のためには、体の状態をきちんと検査して原因を特定することが欠かせません。
軽症であれば自然に回復するケースもありますが、耳石が元の位置に戻らない限り繰り返します。何度も再発している方、難聴や耳鳴りを伴っている方は、放置せずに専門家に診てもらうことをおすすめします。
急性期の強いめまいのときは、無理に動かず横になって安静にすることが大切です。ただし、長期間の安静はかえって前庭機能の回復を遅らせることがあるため、症状が落ち着いたら少しずつ動くことが回復への近道です。
はい、特に頸椎のゆがみや自律神経の乱れが原因に関わっている場合は、整体による改善が期待できます。ただし、内耳疾患そのものは医療機関での診断・治療が必要なため、整体と医療機関の両方をうまく活用することが最善です。当院では、医療機関との連携についてもアドバイスさせていただいています。
まずは耳鼻咽喉科を受診してください。聴力検査と平衡機能検査で内耳の状態を確認するのが先決です。その結果によって、脳神経外科や他科への紹介が必要かどうかが判断されます。
めまいと難聴が重なるとき、「これって大きな病気のサインじゃないか」と不安になるのは当然のことだと思います。でも、その不安を一人で抱えたまま時間を過ごしてしまうのが、実は一番もったいないことなんです。
私がこれまで診てきた患者さんの中にも、「もっと早く来ればよかった」とおっしゃる方が本当に多くいます。症状が軽いうちは改善も早く、体への負担も少なくて済みます。逆に放置が続くほど、体が代償としてさまざまな歪みや緊張を蓄積していき、改善までに時間がかかるようになってしまいます。


めまいというのは、体が「もう少し自分のことを大切にして」と発しているサインかもしれません。薬で症状を抑えることも大事ですが、なぜそのめまいが起きているのか、体の根っこにある問題を解決することが、再発しない体を取り戻す唯一の道だと私は信じています。どうか一人で悩まず、いつでもご相談ください。あなたの体のことを、一緒に真剣に考えさせてください。
こばやし整体院・ひばりヶ丘院院長 小林誠

