
院長:小林お気軽にご相談ください!


パソコンの画面を見ていると、なんとなく頭がふわふわする。立ち上がった瞬間にグラッとくる。そんな経験、ありませんか?
「疲れているだけかな」と気にしないようにしていても、めまいが繰り返されると不安になってきますよね。しかも仕事中のことですから、休むわけにもいかないし、かといって放置していていいのかも分からない。
実は、パソコン作業中に起こるめまいには、明確な原因があります。そしてその原因のほとんどは、長年のデスクワークによって積み重なった身体のクセや歪みからきているんです。
今回は、パソコン仕事中に起こるめまいのメカニズムをしっかり解説しながら、自分でできる対処法と、それでも改善しない場合の考え方まで、丁寧にお伝えしていきます。


パソコン作業中のめまいで来院される方は、想像以上に多いんです。「仕事が忙しくて受診できていなかった」という方がほとんどで、気づいた時には慢性化していることも。早めに原因を知っておくことが、根本改善への近道になります
なぜパソコンの前に座っているとめまいが起きやすいのでしょうか。これには複数の要因が重なっています。一つひとつ丁寧に見ていきましょう。
パソコン作業では、頭が自然と前に出た姿勢になりやすいです。この「前方頭位」と呼ばれる姿勢は、首の筋肉に非常に大きな負担をかけます。頭の重さは約5〜6キロと言われていますが、頭が前に傾くほどその負荷は倍増し、首の後ろや肩の筋肉は常に引っ張られ続けることになります。


筋肉が緊張した状態が続くと、その周辺の血管が圧迫されて血流が悪くなります。脳への血流が不足すると、ふわふわするような感覚や一瞬の暗転が起きやすくなります。これがパソコン作業中のめまいに直結している、もっとも多いパターンです。
画面を長時間見ていると、目の筋肉が疲れてきます。目と脳は密接に繋がっているため、眼精疲労が進むと自律神経のバランスが崩れやすくなります。自律神経は血圧や血流、体のバランス感覚を調整する役割を担っているため、乱れるとめまいや頭痛、吐き気といった症状が出やすくなるんですね。


「目が疲れているだけだから大丈夫」と思っていても、それが引き金となって全身の不調につながっているケースは珍しくありません。
長時間同じ姿勢で座り続けると、下半身に血液が溜まりやすくなります。その状態で急に立ち上がると、脳への血液の供給が一時的に不足し、立ちくらみのようなめまいが起きます。これを「起立性低血圧」と言います。
特に水分摂取が少ない日や、疲労が蓄積している時期は症状が出やすくなります。「立つたびにグラッとする」という方は、このタイプのめまいである可能性が高いです。
パソコン作業の多い生活が続くと、頚椎と呼ばれる首の骨に歪みが生じることがあります。頚椎の歪みは椎骨動脈と呼ばれる脳への主要な血管の流れを妨げることがあり、これが慢性的なめまいの原因になることも少なくありません。
病院でMRIや血液検査を受けても「異常なし」と言われるケースの多くに、この頚椎由来の問題が潜んでいます。検査で見えないからといって、原因がないわけではないんです。
めまいの種類によっては、早めに対処が必要なものもあります。ご自分の症状と照らし合わせながら確認してみてください。
めまいには大きく分けて2種類あります。ひとつは「回転性めまい」で、自分や周りがグルグルと回っているような強い感覚です。吐き気を伴うことが多く、内耳の問題が関係していることが多いです。もうひとつは「動揺性めまい」で、ふわふわ・ふらふらとした浮遊感のあるめまいです。自律神経の乱れや血流低下が関係しているケースが多く見られます。
パソコン作業中に起きやすいのは、後者の動揺性めまいです。ただし、どちらのタイプも繰り返し起きているなら、放置は禁物です。
次のような症状が重なっている場合は、脳血管障害や心疾患など重篤な疾患が関与している可能性があります。早急に医療機関を受診することをおすすめします。
これらのサインがなく、仕事中に繰り返すじわじわとしためまいであれば、姿勢・頚椎・自律神経などの問題が原因となっているケースが多いです。
デスクワーカーに意外と多いのが、「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」という病態です。耳慣れない名前ですが、実はめまいで受診する方の中でも非常に多く診断される状態で、パソコン作業のように頭をほとんど動かさない生活を送っていると起きやすいと言われています。
内耳には、体のバランスを感知する「耳石」という小さな石があります。この耳石が長時間同じ姿勢を続けることで剥がれ落ち、三半規管に迷い込むことでめまいが起きます。頭を動かした瞬間、たとえば画面から視線を外した時、急に立ち上がった時などに「グルン」とした感覚が起きるのが特徴です。


同じ体勢でパソコン作業を続けることが、耳石を剥がれやすくさせていることがあるという点は、意外と知られていません。「仕事量は変わっていないのに最近めまいが増えた」という方は、このBPPVが関係しているかもしれません。
まずは日常生活の中でできることから始めてみましょう。症状が軽い段階であれば、習慣を少し変えるだけでも変化が出ることがあります。
まず大切なのは、長時間同じ姿勢でいないことです。1時間に1回は立ち上がり、軽く首や肩を動かすだけでも血流の滞りを防ぐことができます。目の高さとモニターの位置を合わせることも重要で、モニターが低すぎると首が下に傾き続けるため、スタンドで高さを調整してみてください。


また、意識的に水分補給をすることも効果的です。脱水状態は血液の流れを悪くし、起立性めまいを起こしやすくします。コーヒーや緑茶は利尿作用があるため、水かノンカフェインの飲み物を積極的に取り入れてみてください。
肩甲骨を大きくぐるぐると回したり、首をゆっくり左右に傾けるストレッチは、首周りの血流改善に効果的です。ただし、めまいが起きているときに急な動作をするのは逆効果になることがあるため、症状がない時間帯に行うことをおすすめします。入浴時に首の後ろを温めるのも、筋肉の緊張をほぐすのに有効です。
自律神経の乱れによるめまいには、生活リズムを整えることが基本になります。毎日同じ時間に起き、食事の時間を規則的にするだけでも、自律神経は安定しやすくなります。スマートフォンやパソコンの画面は就寝1時間前から遠ざけることで、睡眠の質が改善され、翌日の疲労回復力も高まります。
ここまでお伝えしてきたセルフケアは、症状を悪化させないための「予防」としては有効です。ただし、すでに頚椎に歪みがあったり、自律神経の乱れが慢性化している場合は、セルフケアだけでは根本的な解決にはなりません。


たとえ毎日ストレッチをしていても、骨格のバランスが崩れたままであれば、筋肉はすぐに元の緊張した状態に戻ってしまいます。「やっているのに良くならない」という方が多い理由は、ここにあります。めまいを繰り返しているということは、身体の中に原因がまだ残っているサインなんです。
「MRIも血液検査も問題ない」と言われたのに、めまいが続いている方は少なくありません。病院の検査は画像や数値で判断するため、姿勢の歪みや筋肉の過緊張、頚椎のごく微細なズレといった問題は映りにくいんですね。
異常なしの診断は「大きな病気ではない」という安心材料にはなりますが、「原因がない」ということではありません。検査で見えない部分にこそ、慢性的なめまいの原因が潜んでいることが多いのです。
整体でめまいが良くなると聞いて、不思議に感じる方もいるかもしれません。でも、これには明確な理由があります。
頚椎の歪みを適切に矯正することで、椎骨動脈の血流が改善されます。脳への血流が戻ることで、慢性的なふわふわ感や立ちくらみが軽減されていきます。力任せにバキバキと矯正するようなものではなく、身体の自然な動きを利用した、無理のない施術で対応できます。
姿勢の改善は、自律神経の働きを安定させることにもつながります。脊椎の周囲には自律神経が集中しており、骨格のバランスを整えることで神経の通りが良くなり、めまいだけでなく睡眠の質や疲れやすさも改善していくことがあります。
めまいの原因はひとつではありません。内耳の問題なのか、頚椎由来なのか、自律神経の乱れなのか、それとも複合的なものなのか。原因を特定せずに施術を始めても、同じ症状を繰り返すことになります。だからこそ、施術の前の検査が何より大切なんです。
次のような状況に当てはまる方は、慢性化が進んでいる可能性があります。早めにご相談いただくことで、改善までの時間を短くすることができます。
開院以来20年以上、様々な症状の改善に携わってきた中で感じることがあります。めまいで悩まれている方の多くが、「まだ大丈夫」「様子を見ていれば治る」と思って時間が経ってしまうことです。でも、慢性化すればするほど、改善には時間がかかるのが現実です。


これはあなたが弱いのでも、怠けているのでもありません。長年のデスクワークで積み重なってきた、身体への負担が形になって出ているだけです。身体はきちんとシグナルを出してくれています。そのシグナルに、今日から向き合ってみてほしいのです。
一人で悩まず、気になることはどんな小さなことでもお気軽にご相談ください。あなたのめまいの原因を一緒に探し、めまいのない日常を取り戻すお手伝いをさせていただきます。
こばやし整体院・ひばりヶ丘院院長 小林誠

