シーバー病

シーバー病とは

シーバー病とは、成長期の子どもに多く見られるかかとの痛みを主症状とする疾患です。医学的には「踵骨骨端症」とも呼ばれ、かかとの骨（踵骨）の成長軟骨部分に炎症や損傷が生じる状態を指します。特に8歳から15歳の成長期の子どもに発症しやすく、スポーツ活動が活発な子どもに多く見られます。

厚生労働省の調査によると、成長期の子どもの約5%がこの症状を経験すると言われています。これは学校のクラスに1〜2人の割合で存在する比較的一般的な症状です。特に男子に多く見られ、サッカーやバスケットボールなど、ジャンプや走る動作が多いスポーツをしている子どもに発症リスクが高まります。

シーバー病を放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。まず痛みが慢性化し、日常生活に支障をきたすようになります。子どもは痛みを訴えても「成長痛だから」と軽視されがちですが、適切な処置をしないと症状は悪化します。

歩き方が変わることで姿勢が崩れ、膝や腰に負担がかかり始めます。これにより二次的な障害として膝痛や腰痛が発生することもあります。また、痛みを避けるための代償動作により、筋肉のバランスが崩れ、将来的に他の運動器疾患のリスクが高まります。

スポーツ活動の制限は子どもの心理面にも大きな影響を与えます。チームスポーツができなくなることで孤立感を感じたり、自信を失ったりすることがあります。さらに、運動不足による体力低下や体重増加も懸念されます。

成長期の重要な時期に適切な治療を受けないと、踵骨の成長に影響を与え、将来的に足の形態異常や機能障害を引き起こす可能性もあります。痛みが「ダルい→痛い→しびれ→機能障害」と進行すると、回復までにより多くの時間と労力が必要になります。

シーバー病の原因

開院以来、当院にはシーバー病でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、シーバー病の原因はひとつではないということです。

シーバー病の原因として次のものが挙げられます。

シーバー病は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

成長期の子どもの骨はまだ完全に硬化しておらず、特に踵骨の後部は軟骨組織が多く存在します。この部分にアキレス腱が付着しており、運動時の繰り返しの牽引力が加わることで炎症や損傷が生じます。

また、成長スパート期（急激な身長の伸び）には骨の成長に筋肉や腱の成長が追いつかず、柔軟性が低下することで踵骨への負担が増大します。これらの要因が複雑に絡み合い、一人ひとり異なる症状として現れるのです。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。シーバー病は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

シーバー病への対応として、次のようなものが一般的です。

安静・活動制限

完全な活動制限は子どもの発達やスポーツスキルの向上を妨げる可能性があります。また、長期間の運動制限は筋力低下や体力減少を招き、復帰後のパフォーマンス低下や再発リスクを高めることになります。子どもの精神面にも悪影響を及ぼす可能性があります。

薬物療法

一時的な効果しか期待できず、根本的な問題解決にはなりません。また、消炎鎮痛剤の長期使用は胃腸障害などの副作用リスクがあります。痛みを抑えることで無理な運動を続けてしまい、症状を悪化させる危険性もあります。

物理療法

アイシングやストレッチは対症療法に過ぎず、効果には個人差があります。適切な方法で行わないと効果が得られないばかりか、過度なストレッチは症状を悪化させる可能性もあります。時間を費やしても根本的な改善に至らないことも少なくありません。

装具療法

既製品のインソールやヒールカップは個々の足の形状や問題に合っていないことが多く、効果が限定的です。また、装具に依存することで足の筋肉が弱まり、長期的には症状の改善を遅らせる可能性があります。

シーバー病を改善するために

まずはあなたのシーバー病の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善を見込めないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、シーバー病の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

シーバー病の改善には、かかとだけでなく、足全体のバランスや姿勢、さらには成長に伴う筋肉と骨のバランスなど、総合的な視点からのアプローチが必要です。当院では子どもの成長段階を考慮した適切な施術と、日常生活での注意点やセルフケアの指導を行います。

当院の施術は痛みを伴わない優しい手技が中心で、お子さまでも安心して受けていただけます。シーバー病でお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。

当院の特徴

3500件以上の改善実績がある院長が、検査から施術を最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

シーバー病の改善には現在の足の状態だけでなく、全身のバランスや成長状況を把握することが重要です。かかとだけでなく、足首や膝、股関節、さらには姿勢全体の検査も欠かせません。なぜなら、かかとへの負担は他の部位のバランスの崩れから影響を受けていることが多いからです。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。シーバー病は神経骨格だけでなく、自律神経の専門家でもある院長にお任せください。

シーバー病のQ＆A

シーバー病は自然に治りますか？

シーバー病は成長期に発症し、骨の成長が完了する15〜18歳頃には自然に症状が落ち着くことが多いです。しかし、その間の数年間、痛みを我慢しながら過ごすことになり、スポーツ活動や日常生活に大きな支障をきたします。また、適切な対応をしないと症状が長引いたり、他の部位に二次的な問題が生じたりする可能性があります。早期の適切な対応で、痛みを最小限に抑えながら活動を続けられるようサポートすることが重要です。

運動は控えた方がいいですか？

痛みが強い急性期には、痛みを誘発する激しい運動は一時的に控えることが望ましいです。しかし、完全な運動中止は筋力低下や柔軟性の喪失を招き、かえって回復を遅らせることがあります。当院では痛みの程度や状態に応じて、どの程度の活動が適切かをアドバイスします。多くの場合、痛みを悪化させない範囲での適度な運動や、代替となる運動を提案することで、体力維持とスポーツスキルの向上を図りながら回復を促進することが可能です。

シーバー病に良い靴はありますか？

クッション性が高く、かかと部分のサポートがしっかりした靴が望ましいです。特にかかとが安定し、アーチサポートがある靴は踵骨への負担を軽減します。しかし、靴選びは個々の足の形状や問題点によって異なるため、一概に「これが最適」とは言えません。当院では検査結果に基づいて、お子さまの足に最適な靴の特徴や選び方をアドバイスします。また、必要に応じて既存の靴に合わせたインソールの使用も検討します。

成長期の子どもの足の痛みは全てシーバー病ですか？

いいえ、成長期の足の痛みには様々な原因があります。オスグッド病（膝の痛み）、有痛性外脛骨（足の内側の痛み）、足底筋膜炎など、症状や部位によって異なる疾患の可能性があります。また、単なる筋肉疲労や捻挫などの外傷が原因のこともあります。正確な診断と適切な対応のためには、専門的な検査が必要です。当院では詳細な検査により、痛みの正確な原因を特定し、最適な施術プランをご提案します。

シーバー病の予防法はありますか？

完全な予防は難しいですが、リスクを減らすための方法はあります。適切なウォームアップとクールダウン、定期的なストレッチによる柔軟性の維持、急激な運動量の増加を避けること、適切な靴の選択などが効果的です。また、成長期には特に栄養バランスの良い食事と十分な休息も重要です。当院では個々の状態に合わせた予防プログラムをご提案し、再発防止のためのアドバイスも行っています。

シーバー病で悩まされていた皆さまも、当院で施術を受けて、このような変化がありました。

自然法則に則った心と体を整える当院の整体は、シーバー病と非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

シーバー病は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。