水泳肩

水泳肩（スイマーズショルダー）とは

水泳肩とは、クロールやバタフライなど肩を大きく動かす泳法を繰り返すことによって、肩関節や肩周辺の筋肉に炎症や断裂が生じるスポーツ障害です。正式には「肩インピンジメント症候群」と呼ばれ、上腕骨と肩甲骨の間で腱や筋肉が挟まれることで発症します。初期段階では泳いでいる時の違和感から始まり、症状が進行すると安静時にも痛みを感じるようになります。

競技レベルの水泳選手の約40-91%が肩の痛みを経験するとされており、特に11-14歳で発生頻度が最も高く、女性選手により多く見られる傾向があります。日本国内では水泳人口が約680万人とされており、そのうち競技レベルの選手や定期的に水泳を行う愛好者の中で水泳肩に悩む人は数万人規模と推定されます。

水泳肩を放置すると、最初は泳いでいる時だけの違和感だったものが、日常生活でも肩に痛みを感じるようになります。症状が進行すると腕が上がりづらくなり、可動域が制限されます。痛みを我慢して泳ぎ続けることで、他の部位にも負担がかかり、全身のバランスが崩れて新たな障害を引き起こすリスクもあります。

最終的には肩腱板の断裂が起こる可能性があり、この状態になると手術が必要となる場合もあります。また、慢性化した痛みは精神的なストレスとなり、競技への意欲低下や日常生活の質の悪化にもつながります。

最悪の場合、肩の機能が著しく制限され、水泳だけでなく日常の動作にも支障をきたすようになります。慢性化した痛みによるストレス増加で、睡眠障害や精神的な不調に繋がることもあります。

水泳は生涯スポーツとして楽しめる素晴らしい運動ですが、早い段階で適切な処置をすることが大切です。

水泳肩の原因

開院以来、当院には水泳肩でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、水泳肩の原因はひとつではないということです。

水泳肩の原因として次のものが挙げられます。

水泳肩は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

複数の原因が重なり合うことにより、筋肉が硬直し関節の可動域が低下すると、末梢神経や血流が滞るなど機能低下が起こります。その結果、肩関節周りの筋肉に緊張が生じたり、特定の腱に負担がかかり続けることになり、慢性的な痛みや炎症へと繋がります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。水泳肩は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

水泳肩への対応として、次のようなものが一般的です。

安静の指示

完全な安静では筋力低下や関節の可動域制限が起こる可能性があり、復帰時に再発しやすくなります。また、競技者にとって練習中断は技術面での後退も招きます。長期間の安静は、かえって肩周辺の筋肉の萎縮や柔軟性の低下を引き起こすため、適切な動きを取り入れることが重要です。

炎症を抑える薬・湿布の処方

一時的な症状緩和にとどまり、根本的な原因解決には至りません。長期使用により胃腸障害などの副作用リスクもあります。身体は薬にどんどん慣れていくため、さらに強い薬が必要となり、薬に頼る負のサイクルに陥りかねません。

関節内注射

効果は一時的で、注射を繰り返すことで腱の変性や感染のリスクが高まる可能性があります。また、根本原因が改善されなければ再発は避けられません。強い炎症抑制効果により一時的に症状が改善したように感じても、組織の修復には至らないため注意が必要です。

水泳肩を改善するために

まずはあなたの水泳肩の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善を見込めないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、水泳肩の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院では水泳肩の根本原因を身体の歪み、筋肉の炎症、生活習慣の乱れと捉えています。猫背や反り腰などの不良姿勢は身体の歪みを生み、肩周辺の関節にも影響を与えて筋肉に負担をかけます。また、筋肉の緊張と硬化により血行不良と炎症が起こり、睡眠不足や偏った生活習慣は回復力の低下を招きます。薬に頼らずあなたの自然治癒力を最大限に引き出すことを目指し、あなたの体質に合わせた施術プランをご提案します。水泳肩でお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。

当院の特徴

3500件以上の改善実績がある院長が、検査から施術を最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

水泳肩には、現在の身体の状態を正確に把握することが最も重要です。肩関節だけでなく、胸椎や肩甲骨、全身のバランスなども含めた総合的な検査が必要です。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。こばやし整体院・ひばりヶ丘院では、通常の整体カイロでは適応外の症状にも対応可能な独自の整体で、水泳肩の根本改善を目指します。肩関節の安定性改善と外旋筋群のトレーニング指導、可動域改善を図るストレッチなど、水泳動作に特化した専門的なアプローチを行います。水泳肩は神経骨格だけでなく、自律神経の専門家でもある院長にお任せください。

水泳肩のQ＆A

水泳肩は自然に治りますか？

水泳肩は自然治癒することは困難です。肩関節の構造的な問題と使い過ぎによる炎症が主な原因のため、適切な治療とフォーム改善なしには症状は進行する可能性があります。早期の専門的な治療が重要です。

水泳肩の人がやってはいけないことは？

痛みを我慢して泳ぎ続けることは絶対に避けてください。また、無理なストレッチや自己流のマッサージも症状を悪化させる可能性があります。冷湿布の長期使用も血行を妨げるため注意が必要です。

クロールとバタフライ、どちらが肩に負担をかけますか？

両方とも肩への負担は大きいですが、バタフライの方がより大きな負荷がかかります。しかし、個人のフォームや筋力バランスにより異なるため、一概には言えません。専門家による動作分析が重要です。

水泳肩になりやすい年齢はありますか？

11-14歳の発育期に最も多く発症しますが、成人でも不適切なフォームや急激な練習量増加により発症します。年齢に関係なく、正しい技術習得と段階的なトレーニングが予防の鍵となります。

フォーム改善だけで水泳肩は治りますか？

フォーム改善は重要ですが、それだけでは十分ではありません。既に起こっている炎症の改善、筋力バランスの調整、身体の歪みの矯正など、包括的なアプローチが必要です。

水泳肩の予防方法はありますか？

適切なウォーミングアップとクールダウン、肩甲骨周囲の筋力強化、正しいフォームの習得が重要です。また、練習量の急激な増加を避け、定期的な身体のメンテナンスを受けることも効果的です。

水泳肩で悩まされていた皆さまも、当院で施術を受けて、このような変化がありました。

自然法則に則った心と体を整える当院の整体は、水泳肩と非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

水泳肩は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。