
院長:小林お気軽にご相談ください!


電車の中で急に動悸がして、息が浅くなる。帰宅してからも不安が抜けず、スマートフォンで漢方を調べてみる。そんな夜を過ごした方は少なくないと思います。
こばやし整体院・ひばりヶ丘院の小林です。この記事では、漢方を考え始めた方に向けて、パニック障害と漢方の関係、相談前に準備しておきたいこと、体の緊張との付き合い方についてお話しします。
先に全体像を確認したい方は、パニック障害の症状ページもあわせてご覧ください。この記事では、日常で確認しやすいポイントから順にお伝えします。




不安な点から確認します
動悸や息苦しさに驚いた日は、頭の中が「このままで大丈夫だろうか」でいっぱいになります。まずは落ち着いて、いまの状況を振り返ってみましょう。
心臓の検査で異常がないと言われても、また起きるのではという予期不安は残ります。薬だけで足りるのか、体質から見直せる方法はないのかと考えるのは、ごく自然な流れでしょう。
インターネット上には漢方薬のランキングも多く、どれが自分に合うのか迷う方もいます。名前だけで選ぶ前に、確認しておきたいことがあります。生薬そのものを煮出す本格的な漢方は費用がかさみやすく、身近に手に取れるのは製薬会社の製剤が中心です。


最初にお伝えしたいのは、漢方への期待と実際の役割に、少しずれがあるということです。ここを押さえるだけで、情報の受け取り方が変わります。
医療機関の解説では、漢方は発作をその場で止める薬というより、体質や自律神経の乱れを支える補助的な選択肢とされることが多いようです。即効性を期待しすぎると、かえって焦りが強まります。
漢方の効能として認められているのは不安神経症などの範囲で、パニック障害という診断名そのものではないと説明する医療機関もあります。漢方なら安全、漢方だけで十分と決めつけないことが大切です。
漢方では、同じ病名でも体質や症状の出方によって、検討される漢方薬が変わると考えます。二つの例でお話しします。なお、ここで挙げる処方名は説明のための例で、おすすめではありません。
ストレスで気が張り、イライラや不眠、動悸を伴う方には、柴胡加竜骨牡蛎湯や桂枝加竜骨牡蛎湯といった処方が検討されることがあるとされています。気の巡りの滞りが背景にあるという見方です。
喉のつかえ感や胸の圧迫感が目立つ方には、半夏厚朴湯などが挙がることもあります。あくまで一般的な説明で、実際の選択は医師や薬剤師の判断になります。症状の出方は日によっても変わるため、自分の状態を言葉にしておくことが助けになります。
心身が消耗して不安が強くなっている方には、甘麦大棗湯や加味帰脾湯などが話題に上ることがあります。甘麦大棗湯は、頓服的に使われる場合もあるようです。どの処方も、体質との相性で感じ方は人それぞれです。
こうした体質の見方が、いわゆる体質改善の考え方につながります。発作そのものを抑えるだけでなく、起きにくい心身の土台を時間をかけて目指すという発想です。
心療内科で処方された薬を飲んでいる方ほど、漢方との併用に迷いやすいものです。飲み合わせが気になって、始めるのをためらう方も多いでしょう。
甘草を含む漢方薬は、ほかの薬との組み合わせで副作用が出やすくなる場合があるとされています。大切なのは、自己判断で通院中の薬をやめないことです。薬の種類や量は主治医が経過を見て判断するためです。
漢方の相談先としては、漢方に詳しい医師や薬剤師が挙がります。通院中であることと飲んでいる薬を、最初に伝えておきましょう。市販の製品には漢方の生薬に西洋薬の成分を配合したものもあるとされるため、成分表示も一緒に伝えると確認しやすくなります。
診察や相談の時間は限られます。伝え漏れを防ぐために、次の項目を書き出しておくと話が進みやすくなります。
メモがあるだけで、相談の内容がぐっと具体的になります。「満員電車で」「朝の通勤前に」といった場面まで書いておくと、体質の確認にも役立ちます。書き出す作業そのものが、気持ちの落ち着きにつながることもあります。


ここからは漢方とは別に、体の緊張という角度についてもお話しします。パニック障害の方の体には、共通した特徴が見られることがあります。
数々のご相談の中でも多いのが、首や肩がガチガチに固まり、呼吸が浅くなっているという状態です。予期不安が続くと、無意識に体を守ろうとして力が入りっぱなしになります。
浅い呼吸は動悸や息苦しさの感覚を強め、それがまた不安を呼ぶ悪循環になりがちです。胸まわりの硬さが、この流れを後押しするケースもあります。朝起きた時点で肩が上がっていないかも、確認してみてください。
まず試してほしいのは、座ったまま息をゆっくり吐く呼吸です。吐く息を吸う息より長くすることを意識すると、肩の力が抜けやすくなります。
発作の最中や強い不安の最中に、首をひねったり強く揉んだりするのは控えましょう。めまいや気分の悪さがある場合は、無理に触らないほうがよいでしょう。体が緊張しているときの強い刺激は、かえって負担になるためです。
満員電車を避けて遠回りをする。外出の回数を減らす。その工夫は自然ですが、続けるうちに不安が育つこともあります。
避ける行動が続くと、体はやはり危険な場所だったと覚えやすくなります。無理に乗り続ける必要はなく、空いた時間帯から少しずつ慣らす方法もあります。一駅だけ乗ってみるといった小さな一歩で十分です。
認知行動療法など、医療機関で行われる心理的な治療も標準的な選択肢とされています。進め方は状態によって異なるため、詳しくは主治医に確認してください。漢方もこの治療も、組み合わせ方は人によって違います。
次のような状態があるときは、漢方や整体を試す前に、まず医療機関へ相談したほうがよいでしょう。症状の背景に別の病気が隠れていることもあるためです。
発作が週に何度も起きる、外出や仕事に支障が出ている、気分の落ち込みが強い、といった状態です。胸の痛みや意識が遠のく感覚が初めて出た場合も、早めに医療機関で確認してください。不安が強い日ほど、ひとりで抱え込まないでください。
整体は治療の代替ではなく、体の緊張や生活習慣を確認する補助的な役割です。主治医と相談しながら進めるのが安心です。薬が合わないと感じる場合も、まず主治医に伝えてみてください。


漢方は発作を止める薬ではなく、体質や自律神経を支える補助的な選択肢です。通院治療を軸に、専門家へ相談しながら、体の緊張や生活の面からも負担を減らしていくのが現実的です。
今日は、寝る前に吐く息を長くする呼吸を数回行い、その日の体調と不安の強さをメモに残してみてください。小さな記録が、相談のときの材料になります。続けやすい長さで十分です。眠りの浅い日があっても、気にしすぎないでください。
首や肩の緊張、呼吸の浅さ、睡眠のとり方まで含めて確認したい方は、こばやし整体院・ひばりヶ丘院へお気軽にご相談ください。

