
院長:小林お気軽にご相談ください!


電車に乗った瞬間に胃のあたりがムカムカして、このまま吐いてしまうのではと不安になる。会議中や人の多い場所で急に気持ち悪くなり、その場をやり過ごすのに必死になったことがある方もいらっしゃるでしょう。同じ不快感を繰り返すうち、外出そのものに身構えてしまい、行き先を選ぶ前から気持ちが重くなってしまう方も少なくないです。
こばやし整体院・ひばりヶ丘院の小林です。この記事では、パニック障害で吐き気が続く理由や、家で試せること、医療機関への相談を考えたいタイミングについてお話しします。
先に全体像を確認したい方は、パニック障害の症状ページもあわせてご覧ください。この記事では、日常のなかで気づきやすい体のサインから順に見ていきます。




まず状態を確認しましょう
通勤電車や会議の最中に、胃のあたりから気持ち悪さがこみ上げてくることがあるかもしれません。特に朝の混雑時間帯や、長時間座ったままの会議に多いという印象を持つ方も多いで傾向にあります。


逃げ場がない状況ほど、吐き気や胃の不快感が強く出やすいという声をよく聞きます。動悸よりも、こうした胃の症状のほうが長引く方も少なくないです。座席に座れないほど混んだ車内や、発言を求められる会議室など、身動きが取りにくい場所で重なりやすい傾向があります。
実際にその場で吐くことはほとんどなくても、いつ来るか分からないその感覚が続くと、外出そのものがだんだん億劫になっていくのが通例です。
「吐きそう」という感覚と、実際に吐いてしまうことは、体の中では少し違う段階にあることを知っておいてください。両方を同じものとして捉えてしまうと、感覚が出た時点で強い恐怖に飲まれやすくなります。


パニック障害の吐き気は、強い緊張が続いた結果として胃が反応しているだけで、必ず嘔吐に至るわけではありません。こみ上げてくる感覚があっても、そのまま治まっていく方もいます。
ただ、この感覚自体を怖いと感じるほど体が緊張し、さらに気持ち悪さが強まるという悪循環もよく見られます。実際に吐いたことがないという方でも、感覚だけで強い不安を抱えてしまうことは珍しくないのです。
胃カメラや血液検査を受けても異常が見つからず、なぜ気持ち悪さだけが続くのかと戸惑う方は少なくないです。検査結果に問題がないと言われても、実際の不快感が消えるわけではないため、余計に不安を感じてしまうこともあります。


強い不安や恐怖を感じると、交感神経が急に優位になり、体はいわば緊急時のモードへ切り替わっていきます。
このとき血液は手足の筋肉に集まりやすくなり、胃腸への血流は後回しになるのです。消化の動きが乱れ、胃もたれや吐き気として感じられることがあります。空腹時や食後すぐに症状が出やすいのも、この血流の変化と関係していると考えられており、決して気持ちの問題だけではない事を知ってください。
動悸や息苦しさが薬でだいぶ落ち着いてきても、胃の不快感だけがなかなか取れずに残るケースがあります。
これは、緊張状態が体の奥に残りやすい部位が人によって違うためだと考えられます。胃腸に負担が集まりやすい方は、動悸などの症状が落ち着いても、この胃の症状だけが最後まで抜けにくい傾向があります。
気持ち悪さを周りに気づかれないよう、じっと我慢してやり過ごそうとする方は、職場や外出先で特に多く見られます。表情を変えずにやり過ごそうとするほど、体には余計な力が入りやすくなります。
我慢することで一時的にその場を切り抜けられても、緊張状態が長く続くほど胃への負担は少しずつ積み重なっていきます。無理に平静を装おうとすると、余計に呼吸が浅くなり、症状を長引かせてしまうこともあります。
気持ち悪さを感じた時点で、少し席を立つ、視線を落とすなど、体をゆるめられる小さな行動を取っておくほうが、結果的に症状を長引かせずに済むことがあります。我慢よりも早めの一手を選ぶ意識が役立ちます。
吐き気そのものよりも、それをどう受け止めるかで、その後の症状の強さが変わってくることがあります。同じ感覚でも、慌てて意識を向けるほど強く感じられる傾向がああります。
「また気持ち悪くなったらどうしよう」という予期不安が強いと、体はあらかじめ先回りして緊張し、実際に胃の症状が出やすくなります。正直に言うと、この繰り返しに気づかないまま何年も過ごしてしまう方も多いです。
電車や人混みを避けるようになると、行動の範囲が狭まり、不安そのものが強まっていくこともあります。行きたい場所を諦める回数が増えていくと、症状そのもの以上に気持ちの負担が大きくなっていきます。
吐き気を感じたときに、家でも外出先でもまず試したいのは呼吸の速さを整えることだ。座れる場所があれば一度腰を下ろし、肩の力を抜いてから始めるとやりやすいです。
浅く速い呼吸が続くと、交感神経の緊張がさらに強まりやすくなります。鼻から4秒ほどかけてゆっくり息を吸い、口から倍の時間をかけて吐き出すことを数回繰り返すと、呼吸のペースが整いやすいです。


もうひとつは食事の量とタイミング。空腹すぎる状態と満腹すぎる状態はどちらも胃腸への刺激になりやすいため、少量をゆっくり時間をかけて食べることを意識してください。どちらも特別な道具はいらず、電車の中や職場の席でも試せる工夫といえます。
ただし、こうした工夫をしても吐き気が強く長時間続く場合は、無理に自分だけで抑え込まないほうがいいです。水分だけを少しずつ取りながら、体を横にできる場所で休むことを優先してください。
当院では、吐き気の相談を受けたときも、まず胃そのものより姿勢や呼吸の状態から確認していく。座り方や立ち方の癖を見ることで、緊張が抜けにくい部分が見えてくることが多い。


猫背や肩がすくんだ姿勢が続くと、呼吸が浅くなり、自律神経の緊張が抜けにくくなる。数々のご相談の中でも多いのが、デスクワークで前かがみの時間が長い方に見られる胃の不快感だ。
背骨や肩まわりの動きを確認し、無理な力が入りやすい部分を見つけたうえで、体が緊張を抱え込みにくい状態を目指していく。薬による治療と並行して取り入れられる視点として考えていただければと思う。歩き方の癖から負担が積み重なっている場合も、同じように確認していく。
セルフケアを続けても状態が変わらない場合は、一人で抱え込まずに相談先をあらかじめ持っておくことが欠かせない。相談先が決まっているだけで、気持ちの余裕が生まれることもある。
次のような状態がしばらく続くときは、無理をせず、医療機関へ相談したほうがよい状態と考えられる。ひとつでも当てはまる場合は、様子見を続けずに専門家の意見を聞いておきたい。
こうした状態には、パニック障害以外の原因が関わっていることもあるため、自己判断で様子を見続けるのは避けたい。症状が出た時間や状況を簡単に記録しておくと、受診の際にも状況を伝えやすくなる。


パニック障害による吐き気や胃の不快感は、自律神経の緊張が胃腸に伝わって起こる体の反応であり、動悸が落ち着いても残りやすい症状だ。症状の強さだけで重い病気だと決めつける必要はないが、続く場合は放置しないことが大切になる。
今日からは、まず呼吸のペースを整えることと、食事の量を見直すことから始めてみてほしい。姿勢や歩き方の癖に気づくだけでも、体の緊張の抜け方が変わってくることがある。
胃だけでなく、姿勢や呼吸の状態も含めて確認したい方は、こばやし整体院・ひばりヶ丘院へお気軽にご相談ください。

