
院長:小林お気軽にご相談ください!


親や兄弟姉妹にパニック障害があると聞くと、自分にも同じことが起こるのではないか、子どもにも受け継がれるのではないかと心配になるものです。満員電車の中や会議の前、夜に一人でいるときに動悸や息苦しさを感じると、「家族と同じ病気かもしれない」と不安が急に大きくなる方もいます。
こばやし整体院・ひばりヶ丘院の小林です。この記事では、パニック障害と遺伝の関係、家族歴がある場合の受け止め方、体調に変化が出たときの対応についてお話しします。
パニック障害の全体像や、起こりやすい身体の症状を先に確認したい方は、パニック障害の症状ページもあわせてご覧ください。遺伝への不安を抱えたときほど、情報を一つずつ落ち着いて受け取ることが大切です。




まず不安を決めつけないでください
親にパニック障害がある場合、子どもや家族が心配になるのは自然なことです。ただ、家族に同じ症状を経験した人がいるからといって、自分や子どもの発症が決まるわけではありません。
家族に不安発作の経験者がいると、動悸や息苦しさ、めまい、手足の震えなどが出たとき、すぐにパニック障害と結びつけたくなります。しかし、体調不良には睡眠不足、貧血、甲状腺の病気、心臓や呼吸器の病気なども関わることがあります。
まずは「親と同じだから起こる」と決めず、いつ、どんな状況で、どのくらい続いたのかを確かめてください。家族歴は医療機関に伝える情報の一つですが、本人の将来を決める判定材料ではありません。
インターネットで調べると、パニック障害には遺伝的な要因がある、家族内で起こりやすい、といった説明を目にすることがあります。数字だけが印象に残ると、不安が強くなりがちです。
研究で使われる遺伝率は、集団の中でみられる違いに遺伝的な影響がどの程度関係するかを推定したものです。一人の人が何%で発症するのか、親から子へ何%で伝わるのかを示す数値とは異なります。
家族歴があっても発症は決まっていません。不安を感じやすい傾向、強いストレス、生活の変化、睡眠不足、過労など、いくつもの要因が重なったときに症状が表れることがあります。


パニック障害を遺伝だけで説明することはできません。生まれ持った傾向が関係することはあっても、日々の生活や心身への負担を切り離して考えないほうがよいでしょう。
同じように忙しい毎日を過ごしていても、身体の変化を気にしやすい人もいれば、緊張していても自覚しにくい人もいます。少し心拍が速くなったときに強い恐怖を感じる場合もあれば、休めば落ち着く場合もあります。
こうした違いは、性格が弱いからという話ではありません。不安への反応や身体感覚の受け止め方には個人差があり、体質的な傾向として説明されることもあります。
仕事が忙しい時期、育児や介護で休めない時期、進学や転職、引っ越しなどで生活が変わる時期は、心身の余裕が減りやすくなります。寝不足のままコーヒーやエナジードリンクに頼る生活も、動悸や落ち着かなさにつながることがあります。
体質があるから仕方がない、と考える必要はありません。睡眠、食事、休息の取り方、仕事や家庭で抱えている負担を振り返ることは、今の状態を知るための手がかりになります。
一度強い不安発作を経験すると、「またあの苦しさが来るのではないか」という怖さが残ります。この予期不安が続くと、症状が起きた場所だけでなく、似た状況まで避けるようになることがあります。


満員電車、エレベーター、長い会議、スーパーのレジ、運転中など、すぐにその場を離れにくい場所に行けなくなる方もいます。避ければ一時的に落ち着きますが、行動範囲が狭くなるほど不安が強まりやすい悪循環につながります。
正直に言うと、発作を二度と起こさないようにと、脈や呼吸を何度も確認し続けて疲れている方もいます。体の変化を無視する必要はありませんが、不安の確認を繰り返すこと自体が負担になっていないかも考えてみてください。
症状が軽く、緊急性を感じないときは、生活の負担を減らすことから始めてみてください。自分だけで何とかしようと頑張りすぎないことも、自宅ケアの範囲では大切です。
睡眠、食事、仕事量の乱れを短く振り返る
症状が出た日時と状況を簡単に記録する
記録には、発作の前にいた場所、眠れていたか、食事を抜いていなかったか、飲んだものなどを書き留めます。細かな身体感覚を何度も追いかけるより、生活の中で負担が重なった時期を確かめるほうが役立ちます。
呼吸を大きく吸おうとして苦しくなる人もいるため、無理な深呼吸を繰り返す必要はありません。座れる場所で姿勢を楽にし、吐く息を少しゆっくりにする程度から試してみてください。
パニック障害では、突然の動悸や息苦しさ、胸の不快感、めまい、発汗、震えなどが起こることがあります。ただし、似た症状がほかの病気で起こることも忘れてはいけません。
初めて強い症状が出たとき、胸の痛みが強いとき、失神しそうになるとき、症状の頻度が増えているときは、医療機関へ相談したほうがよい状態です。日常生活や仕事、学校、育児に支障が続く場合も、早めに相談する目安になります。
強い症状をパニック障害と決めつけないことが欠かせません。状態によっては身体面の検査や、精神科・心療内科などへの相談が案内されることがあります。詳しくは医療機関で確認してください。


家族が心配する気持ちは大切ですが、「気にしすぎ」「大丈夫だから考えないで」と言われると、本人は苦しさを説明しにくくなることがあります。症状を否定しない姿勢が、まず支えになります。
発作が起きたときは、何が怖かったのか、どんな身体感覚があったのかを落ち着いて聞くことが大切です。すぐに原因を決めず、本人が話せる範囲で受け止めるだけでも安心感につながります。
家族が代わりにすべてを避けるより、必要な受診や生活上の工夫を一緒に考えるほうが現実的です。通勤や外出が難しくなっているなら、相談する目安を本人と共有しておくとよいでしょう。
親にパニック障害があると、子どもの腹痛、緊張、学校を嫌がる様子まで心配になることがあります。しかし、一時的な不安や体調不良をすぐ病気と結びつける必要はありません。
不安が強くて眠れない、外出や登校を避ける、息苦しさや動悸への恐怖が続くなど、生活への影響が続く場合は、小児科や専門の医療機関に相談する方法があります。親自身も一人で抱え込まないことが大切です。
パニック障害の診断や治療は医療機関での評価が前提です。そのうえで、長時間のデスクワークやスマートフォン操作で首肩がこわばり、呼吸が浅くなっていないかを生活の中で確かめる視点もあります。


緊張が続くと、背中や胸まわりが動きにくくなり、息を吸いにくい感覚につながることがあります。体のこわばりを感じるときは、同じ姿勢を続けない、歩く時間を少し作る、肩を強く揉みすぎないといった工夫から始めてみてください。
こばやし整体院・ひばりヶ丘院では、医療処置の代わりではなく、日常の姿勢、呼吸の浅さ、体にかかる負担を確認する視点を大切にしています。医療機関への相談と並行して、生活でできることを考えたい方にもお役に立てる場合があります。


パニック障害には遺伝的な素因が関わる可能性がありますが、家族歴があるからといって本人や子どもの発症が決まるわけではありません。体質、生活環境、睡眠、ストレスなどが重なることもあるため、一つの理由に決めつけないことが大切です。
今日は、最近眠れているか、食事を抜いていないか、カフェインや飲酒が増えていないか、外出や仕事を避け始めていないかを確かめてみてください。動悸や息苦しさが続く場合は、症状の記録を持って医療機関へ相談することから始められます。
日常の姿勢や呼吸の浅さ、体にかかる負担も含めて確認したい方は、こばやし整体院・ひばりヶ丘院へお気軽にご相談ください。

